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ひな祭りですね。多くのコメント、ありがとうございます。もうすぐアクセス件数も6万になります(『少年メリケンサック』では中年パンクの主人公は「アクセス」を「サクセス」といつも言い間違えます)。
さて、今日は再び神保町シアターで、成瀬巳喜男監督『お国と五平』(東宝、1952年)です。原作は谷崎潤一郎、脚本は八住利雄。
武家の娘・お国(木暮実千代)は軟弱な許婚(山村聡)に見切りをつけて、父の決めた伊織(田崎潤)を婿養子に迎えた。ほどなく、父は死に、単調で孤独な結婚生活が残った。そんなある日、伊織が元許婚に闇討ちされる。母(三好栄子)や藩士たちに見送られ、お国は小者の五平(大谷友右衛門)を連れてあだ討ちの旅に出る。
五平はひたすらお国に忠義を尽くすが、いつ終わるともしれない長旅である。やがて、二人は愛し合うようになり、結ばれる。その頃、尺八に虚無僧姿の元許婚が現れて、お国と五平に、自分を見逃してどこかで二人で暮らすよう勧める。だが、国許に戻って晴れて夫婦になるために、二人は仇を討つ。
誰のためのあだ討ちか。亡夫のためか、自分たちのためか。「不義の主従だ」と、死に直面して元許婚が言う。「その女は一度俺に身を任せたのだ」。五平の耳には虚無僧の尺八の音が離れなくなってしまう。
友右衛門(今の雀右衛門)の屈折した表情が、巧い。雀右衛門さんは個人的にも存じ上げています。ご高齢もあって、最近は舞台でもお見かけしませんが、またお元気な姿をみせてもらいたいものです。
木暮は例によって妖艶。三好も渋い。だが、出色は卑怯千万な元許婚を演じた山村であろう。
「なぜ武家の妻だけが」と、お国が漏らす。確かに、仇討ちの旅というのは、不毛な仕来りですね。
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小暮実千代は周囲に翻弄される美女が良く似合いますね。本作もそうですし「雪夫人絵図」もそうでした。こういうのを被虐美と言うのでしょうか。
山村聡演ずる許婚は本当に憎憎しかったのですが、討たれてもあまり爽快感がなかった。それは、お国と五平の行く末の方が気にかかったからです。
2009/3/4(水) 午後 0:23 [ mishima ]
同じ神保町シアターで観ました。
なかなか面白い映画でした。
仇討に翻弄される2人の行く末はどうなるんでしょうかね。
TBさせてください。
2009/4/2(木) 午後 10:57
八月納涼大歌舞伎の三部の演目ですね。映画のほうは未見なのでいずれ見比べてみたいです。
2009/8/8(土) 午後 9:24 [ KAMINARILOVE ]
昨日、歌舞伎座の「お国と五平」見てきました。ラストの変更が観客の支持を得られるかとか何とか劇評ではあったが、扇雀扮するお国が
終始一本調子でどなっているので興ざめ。木暮のヒロインとは全く別のヒステリックな女になっていた。演出のせいでもあるが、まさか納涼劇のつもり?映画とはまた別の後味の悪さを感じた。
2009/8/20(木) 午前 11:09 [ 人形右七 ]