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久しぶりに京都シネマに。クリストフ・バラディエ監督・脚本『幸せはシャンソニア劇場から』(2008年フランス他)。
1936年のパリ。下町にあるシャンソニア劇場が倒産、悪徳不動産屋のギャラピア(ベルナール・ピエール・ドナヒュー)の手に渡る。30年以上も劇場の裏方で働いてきたピゴワル(ジェラール・ジュニョ)は失業した上、女房に浮気され家出されてしまう。しかも、一人息子のジョジョ(マクサンス・ペラン)まで、再婚した元女房に取り上げられてしまうのだ。
息子を取り戻すには、定職が必要である。ピゴワルは昔仲間のコメディアン・ジャッキー(カド・メラッド)や労働運動に燃えるユダヤ人の照明係ミルー(クロヴィス・コルニアック)らと、劇場の再建に乗り出す。その頃、歌手志望の娘・ドゥーズ(ノラ・アルネゼデール)が現れる。彼女は美貌と歌声で、たちまち劇場の看板に。しかし、間もなくスカウトされて劇場を去る。たちまち、劇場は閉鎖された。
ところが、20年も家に引きこもってラジオばかり聴いていた「ラジオ男」ことマックス(ピエール・リシャール)が、ドゥーズを連れ戻してくる。彼は才能ある作曲家で、デゥーズの亡くなった母の恋人だった。実は、彼女の母も20年前は劇場の歌姫だったのだ。
再び劇場はオープンされ、今度は盛況を呈する。ところが、ドゥーズとミルーの恋にギャラピアが嫉妬したことから、意外な展開に。
かつて『ロシュフールの恋人たち』に出演し、のちには『ニューシネマパラダイス』を手がけたジャック・ペランの製作。なるほど、両作品を足して『ムーランルージュ』を加味したような、美しく楽しく温かいミュージカル映画です。
特に、子役のマクサンス・ペランが可愛い。もちろん、製作者の子息です。
もちろん、フィクションなのだが、ユダヤ人のミルーが、その後のドイツのフランス占領でどうなったのか、気になるところ。おそらく、レジスタンス運動に身を投じたのでしょうね。
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1930年代世界恐慌の頃のパリの情勢がよくわかりました。不況で失業者が溢れる時代に、劇場経営が楽であるわけはありません。ドゥースは華やかな容姿のわりに、演技を磨く努力をしています。そこにミルーは惹かれたのでしょう。カド・メラッドはコメディアンらしいのですが、売れない役者の悲哀と観客に拍手をもらう歓喜を見事に演じていました。
昨日は京都観光、まず憧れの鴨川☆川床ランチ、先斗町より鴨川の流れを見ながら食事をしました。その後、上賀茂神社(世界遺産)から大徳寺に行きました。大徳寺は豊臣秀吉が織田信長の葬儀を執行した寺院です。鴨川から賀茂川までさかのぼり、京都の新緑を堪能いたしました。
2010/5/26(水) 午前 10:02 [ KIYO ]