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京都シネマへ。
ヘルマ・サンダース=ブラームス監督・脚本『クララ・シューマン 愛の協奏曲』(2008年、ドイツ・フランス・ハンガリー)。ご想像通り、監督はブラームスの末裔との由です。
映画が始まってすぐ、クララ・シューマン(マルティナ・ゲディク)のピアノ演奏会は成功のうちに終わる。クララの夫で著名な作曲家のロベルト・シューマン(パスカル・グレゴリー)はしかし、結婚指輪を落としてしまう。これを拾った若者が天才作曲家・ヨハネス・ブラームス(マリック・ジディ)である。すでに、三人の複雑な関係が提示されている。彼らの関係そのものが協奏曲になる。因みに、女優のゲディクはドイツ人だが、男優のグレゴリーもジディもフランス人のようだ。
やがて、シューマンはデュッセルドルフの音楽監督に就任する。だが、「ライン」と題した交響曲の作曲に苦労し、中耳炎と幻聴に苦しめられる。シューマン夫妻のもとに、ブラームスが現れ、夫妻はこの若者の才能を愛し同居させる。ブラームスはクララを愛している。
シューマンの交響曲は大成功を収めるが、彼の病は重くなる一方で、音楽監督も解任される。クララを経済的に支えたのは、今や著名になったブラームスだった。やがて、シューマンは精神病院に入院し、46歳で亡くなる。ブラームスはクララを抱擁しながら肉体関係は求めず、一生支えていくことを誓うのだった。
実際、後年クララが亡くなると、ブラームスも後を追うようにして亡くなったそうです。
シューマンは「ベートーベンの後継者」と紹介されていますが、天才が幸せに天寿を全うすることは、至難の業のようです。
主演のゲディクは決して美人ではなく、若くもないのですが、落ち着いた魅力のあるクララを好演しています。
クラシック好きの方にはお勧めの作品だと思います。
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クララは音楽的にも又、生活面でも安定した演奏家であったのでしょう。子供達が家中を走り回っても気にならない様子です。シューマンは子供達を寄せ付けず、作曲に没頭します。彼は子供に関する曲を多く残しましたし、ピアノ協奏曲は壮大で優雅でもあります。ブラームスの音楽をシューマンは「雪の如き純粋さと、ダイヤの如き鋭敏さ」と賞賛しました。
先週、ロイヤルフィルの演奏会に行きました。イギリス王室に近いオーケストラらしく、男性は燕尾服で演奏されていました。チャイコフスキー(ロシア)の曲は、華麗で人気があります。
2009/10/4(日) 午前 11:08 [ KIYO ]
junkoさん、この映画を見て、私も去年の葉加瀬さんツアーでの『ブラームスはお好き』の話を思い出しました。葉加瀬さんのロンドンのお宅も現在住み込みのレッスンパートナー、若きイケメンピアニスト、奥様、自分とよく考えたらシューマン、クララ、ブラームスみたいな…というオチでしたよね。音楽家は演奏だけでなく、音楽家の歴史や人柄まで探究し、理解して自分の解釈も含めて表現をするのか…ナルホドとその奥深さに感動しました。
2009/10/5(月) 午前 0:19 [ via_francesca ]