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名古屋の映画事情をご教示いただきながら、時間がなくてどこにも立ち寄れませんでした。
名古屋から金沢に向かう列車内で一本。
相米(そうまい)慎二監督『台風クラブ』(1985年、東宝=ATG)。
ある地方都市(おそらく長野県)の中学校での数日の出来事。
中学3年生の生徒たちは、漠然と不安や閉塞感を感じながら、毎日を送っている。そこに台風が到来し、彼らの情緒は不安定になる。
担任の梅宮(三浦友和)は昔の情熱を失った三十路の男。女性関係でトラブルを抱えている。三上(三上恭一)は良家の子弟で、成績も良好、東京の高校に進学しようとしている。三上の恋人・理恵(工藤夕貴)は突然家出して、東京に向かう。台風で校舎が閉鎖された中に、三上や優等生の美智子(大西結花)、彼女に好意を寄せる男子生徒、不良少女の三人組が閉じもめられてしまう。男子生徒は美智子を犯そうとし、やがて我にかえって未遂に終わる。不良少女たちにはレズ的関係がある。三上は哲学に傾倒し、「死は生の前提だ」と叫んで飛び降り自殺を試みるも、見事に失敗する。
台風一過の晴天のもとで、再び彼らの日常が戻ってくる。
他に、尾美としのりや鶴見辰吾ら、80年代の懐かしい青春の顔も登場する。私にとって嬉しかったのは、用務員役で大映の往年の脇役・伊達三郎が出演していること。
どこかシュールな青春映画で、80年代の風俗がリアルに伝わってくる。
残念ながら、相米監督は2001年に亡くなっています。
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映像が昔のドキュメンタリーのようで、少し怖かった。俳優さん達は演技でなく、自然に動いている。この種の作品は、ストーリーやテーマを探るのではなく、何かのシンボルを発見すればいいのだろう。台風〜学校〜少年少女の共通点は何だろう。風〜吹き飛ばす〜勢い〜成長〜未来。こんな感じでしょうか。『夏の庭』は神戸で撮影されたようです。知人がスタッフで参加していて、「全員が監督に気を遣って、現場はピリピリした雰囲気だった。」と言っていました。
昨日はなんばグランド花月で初笑い。不況に笑いは不可欠なのか、立ち見まで出る大盛況でした。
2010/1/3(日) 午前 11:40 [ KIYO ]