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皆さん、メリー・クリスマス!
久しぶりに、京都文化博物館に。今月は「忠臣蔵」特集です。
伊藤大輔監督『元禄美少年記』(松竹、1955年)。
ご存知、赤穂浪士の討ち入りの話だが、主人公はまだ18歳の矢頭右衛門七(中村賀津雄)。足軽ゆえに病弱な父(三井弘次)は仇討ちの仲間に加えてもらえず、切腹する。ようやく、右衛門七は大石内蔵助(柳永二郎)に仲間に入れてもらえるが、同じ足軽の寺坂(多々良純)や佐野(片山明彦)とともに、浪士の中でも様々な身分差別を受ける。佐野は討ち入り前に仲間を抜け、女郎(淡路恵子)と暮らす決意をする。
右衛門七は江戸に向かう道中で知り合った娘しの(雪代敬子)と淡い恋に落ち、吉良家討ち入りの際には手柄を立てる。ようやく上級の侍たちに仲間と認められ、しのに愛されていることを確信しながら、右衛門七は死での旅に出る。
「〜殿、おしまいなされました」が切腹の終わったという意味。
他に、石黒達也や諸角啓二郎、佐竹明夫ら。
堤と仕舞が美しく悲劇を盛り上げる。
中村賀津雄は初々しくも凛々しく、主役を演じている。
柳の大石役も貫禄です。
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ちなみに遅ればせながらメリー・クリスマス。
それだけではなんだから、オススメの映画を挙げておきます。
“A Home at the End of the World ”
http://www.imdb.com/title/tt0359423/
家族と恋愛、別離と再会といったものが、
冗長な心理描写なしに描かれています。
日本ではついに公開されなかったようですが。
DVDなら「イノセント・ラヴ」とかいう題名で存在してます。
見どころはずばり、コリン・ファレルですね。
表情豊かな演技と、妖精のような精悍で美しい顔。
2009/12/26(土) 午後 2:12 [ ips ]
冒頭のいきなりの惨劇を発端として、どこか現実から乖離した、
浮遊感のある人格になっている。悪く言えば、非現実的と言えるのかも。
彼は性に関してもバイ・セクシャルであったり、やたらフレキシブル。
妙にリアルなお伽話、といっていいのでしょうか。
アンビヴァレントですね。
兄に死が契機となりそれ以来、自他の世界軸がずれてしまい、
「この世の果ての家」にずっと住み続ける主人公。
まるで妖精か精霊のように。
それでもなかば透明のその体は、生を享受し死を得る。
友情・恋愛・子を成し、世界と関わっている。
この儚さは人間的です。
2009/12/26(土) 午後 2:12 [ ips ]