Koji Murataの映画メモ

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 最近、邦画欠乏症ですので、帰宅後DVDを。
 野村芳太郎監督・脚本『拝啓総理大臣様』(松竹、1964年)。『拝啓』シリーズの3作目にして最終作。撮影は川又昂。
 東京ムーラン(長門裕之)とルージュ(横山道代)は夫婦漫才で、「拝啓総理大臣様」という時局ネタがテレビでヒットしている。そこに大阪から、ムーランの昔の相棒で売れない漫才師の角丸(渥美清)がやって来る。角丸はムーランに仕事の世話を頼むが、ムーランは浮気騒動でそれどころではない。
 やがて、角丸は偶然出会った日本人と黒人との混血娘・あや子(坪井文子)と、土座まわりの漫才を始める。そこに、ムーランから、東京でのテレビの仕事に誘われ、角丸はあや子をおいて東京に戻る。だが、二人の漫才は大失敗。ムーランは角丸を捨ててルージュとのコンビに戻る。角丸もあや子と再出発するのだった。
 他に、山本圭、宮城まり子や加藤嘉ら。
 さすがに、渥美!関西弁を巧みに操り、泥臭い漫才芸を披露する。テレビと寄席、東京と大阪の対比が鮮やか。
 私が生まれた年の作品ですが、まだ混血児が白眼視される時代であったようです。自分を「黒んぼ」と蔑む日本人に、あや子は「黄色んぼ」とやり返します。
 当時の首相は池田勇人です。「拝啓、総理大臣様。この人たちがあなたを選んだのです」と、ラストのナレーションが語ります。それから40年近くたって「拝啓総理大臣様」は現実になりました。小泉首相がメルマガを始めたのです。
 

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