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終戦記念日に京都シネマで、若松孝二監督『キャタピラー』(2010年)。
主演の寺島しのぶがベルリン映画祭で最優秀女優賞を受賞した作品。
ある農村でのこと。日中戦争に出征した夫の黒川久蔵(大西信満)が、両手両足を失い、言葉を失った「芋虫」(キャタピラー)のような姿で戻ってくる。軍部は彼を「軍神」と呼び、村人たちも「軍神さま」と崇拝するが、妻のシゲ子(寺島)がすべての面倒を見る仕儀に。夫は食べて寝て、そして、唯一の楽しみとして、妻にセックスを求める。だが、彼は戦地で中国人女性を強姦した記憶に苦しんでいた。
やがて、昭和20年8月15日の玉音放送で、黒川夫妻はじめ日本人は敗戦を知るのだが。
寺島も大西も渾身の演技です。
観客に不快感を与える映画を作らせたら、大島渚と並んで若松孝二は見事な手腕を発揮します。
戦争だけではなく、男と女の関係をも深く考えさせる作品です。
ただ、戦争の歴史について、少し説明的なところが気になりました。
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私も京都シネマで今日,19時からの最終上映時間のを鑑賞してきました。映画館は満員。烏丸の駅は今日が大文字焼き(大阪では、五山の送り火をこう呼ぶ人が多いです、新種の饅頭ではありません)の日なので、ガラガラでした。ベルリン映画祭で寺島しのぶが賞をもらったという作品だったので、張り切って京都迄いきましたが、映像の印象が強すぎて、前に出過ぎ、戦争の悲惨さがあまりでてない。私的に気に入ったのは最後のエンディングの歌だけだった。。
2010/8/16(月) 午後 10:58 [ なお ]
反戦映画であることは理解できました。強気だった夫がまるで赤ちゃんのようになってしまった――妻の悲しみ。脚本の構成をじっくり検討した方がよかったと思います。性的描写ばかりが強調されています。これだけの重傷なのに、過去の記憶が鮮明なのは不思議な気がします。寺島しのぶさんの演技は、はつらつとしています。何故か『清作の妻』を思い出しました。
2010/8/24(火) 午前 10:41 [ KIYO ]
確かに、「清作の妻」や「7月4日に生まれて」も思い出されます。
江戸川乱歩にも「芋虫」という作品があるそうです。
メディアの戦意昂揚も批判されていますね。
2010/8/24(火) 午後 2:37 [ Koji Murata ]