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三条のムーヴィックスで、アントワン・フークア監督『クロッシング』(アメリカ、2008年)を観賞。
ニューヨーク市警55分署。サル(イーサン・ホーク)はカトリックの子沢山で、妻は病弱、何としても新居を手に入れたい。そのため、麻薬の金を横領している。
エディ(リチャード・ギア)は退職を1週間後に控えた、無気力で事なかれ主義の巡査だ。最後の仕事になった新人教育にも不熱心で、初日に指導した新人は数日後に殉死し、二日目に教えた新人も窃盗犯の逮捕時に不必要にピストルを発射してしまった。エディは黒人売春婦のところに頻繁に通っており、近くに若い女性が誘拐されるのも見過ごしてしまう。
タンゴ(ドン・チーゲル)は、スラムの黒人麻薬組織に何年も囮捜査で潜入しており、組織のボスに命を助けられたこともあって、親友になっている。だが、もちろん家庭を犠牲にしての仕事で、妻は離婚を求めている。FBIの女性捜査官は手柄を挙げるために、ボスに罠を仕かけるようタンゴに命じる。
サルにとっては家庭、エディにとっては職業、そしてタンゴにとっては友情が問われている。
ある夜、三人の運命はスラム街で交差(クロッシング)することになる。
冒頭、ある裁判官の言葉が紹介されている。「事件はみな、よりよい(righter)かより悪いか(wronger)の問題だ」。
なかなか迫力のある警察ものでした。
かつてアメリカン・ジゴロを演じたギアが、黒人売春婦を買って「パパ」と呼ばれているのは、印象的でした。
イーサン・ホークも力演。
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