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今日も京都みなみ会館。
ヴィスコンティの『ルードヴィヒ』(1972年、イタリア、フランス、西ドイツ)。
1980年、私の高校1年生の時に日本で公開され(3時間)、衝撃を受けた作品です。あれから30年経って、今回は4時間版で観ることができました。
19世紀後半のバイエルン。若いルートヴィヒ(ヘルムート・バーガー)が王位を戴冠する。ルートヴィヒは従姉にあたるオーストリア皇后エリザベート(ロミー・シュナイダー)を愛しているが、所詮は叶わぬ恋である。若い王は芸術に関心が深く、作曲家のワーグナー(トレヴァー・ハワード)を招いて厚遇するが、そのため莫大な国費を投入し内閣と世論の反発を招いた。
さらに、普墺戦争、普仏戦争と国難が続く中、ルートヴィヒは政治と現実から逃避して暮らす。弟のオットー王子(ジョン・モルダー・ブラウン)は発狂してしまう。この頃から、王は同性愛に目覚め、豪華な城を建設し、ますます退廃的な生活を送るようになる。
ついに、内閣は王の廃位を決定し、ルートヴィヒを幽閉するが、雨の夜に王は湖に投身自殺するのだった。「私は謎でありたい。私自身にとっても」と言い残して。
絢爛豪華なヴィスコンティの後期作品の特徴を、余すところなく示しています。ややネオ・リアリズム調の「若者のすべて」とは随分異なります。「赤い貴族」だからこそ、描くことのできた作品でしょう。
また、ヴィスコンティのバーガーへの寵愛が如実に示されています。作中で、美貌のバーガーが見事に老醜をさらしていきます。
ルートヴィヒの弱さとコンプレックスは、当時のバイエルンの置かれていた立場の反映でもあるでしょう。
因みに、この映画の色彩には、武智鉄二のそれに似たものを感じました。
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ミュンヘンのニンフェンブルグ宮殿に馬車ミュージアムなるものがあって、ルートヴィヒの華麗なる馬車が展示されてました。骨董に成り果てたものを見つめていたら寂寞感に襲われた思いがあります、この映画は老若男女美形ばかりで、ヘンな言い方ですがわたくしにとって目福映画ベストワンです。
2010/11/28(日) 午後 4:43 [ 江戸のもの ]
4時間の映画を観るのは大変ですね。私も2年前に神戸新聞松方ホールで鑑賞しましたが、午後1時に始まり、途中休憩ありで終わったのが午後5時15分でした。へとへとになりました。
2010/11/29(月) 午後 0:18 [ KIYO ]
上映時間が長時間で観ているうちに失神しそうになった作品でしたが(苦笑)最近ではこのような作品もすっかり見かけなくなりました。一番印象に残ったのは、何といってもロミー・シュナイダーです。それでは、良いお年を。
2010/12/31(金) 午後 11:48 [ ニコール ]