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京都シネマへ。
黒木和雄監督『父と暮らせば』(2004年)。
昭和23年の広島。美津江(宮沢りえ)は被爆者として生き残り、図書館で働いている。そこに、原爆を研究しようとする若い学者(浅野忠信)が図書館を訪ねてきて、二人の間には淡い恋心が芽生える。しかし、原爆で多くの友を亡くして生き残った彼女は、自分だけ幸せになってはいけないと思っている。そこに、死んだ父・竹造(原田芳雄)の霊が現れ、娘に強く生きるよう諭すのだった。
原作は井上ひさし。
原田の広島弁は大したものです。ユーモラスな演技の中で、赤鬼退治(アメリカの寓意)の童話を一人芝居するところは鬼気迫り圧巻です。
被爆時の回想で、動けなくなった父が娘に、「最後の親孝行だと思って逃げろ」と叫びます。劇場内でもすすり泣きが洩れていました。
黒木さんも、井上さんも、原田さんも、みな旅立ってしまいました。合掌。
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