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学生諸君と京都シネマへ。
若松孝二監督『11.25 自決の日』(2012年)。
山口二矢の浅沼社会党委員長刺殺事件から始まる。
森田必勝(満島真之介)ら民族派の学生たちは左翼の学生運動を憂い、三島由紀夫(井浦新)に接近する。三島は学生たちと自衛隊に体験入隊して訓練を重ね、やがて「楯の会」を結成する。彼らは自衛隊とともに蜂起することを夢見ている。
だが、過激派はたびたび警察に抑え込まれて、自衛隊の治安出動は実現しない。三島もノーベル文学賞を逸した。やがて、思いつめた森田たちと、三島は決起を覚悟する。
三島夫人に寺島しのぶ(たいした出番はないが)。
市ヶ谷のバルコニーでの三島の演説シーンは、そっくりです。記録映像も随所に効果的に挿入されています。
とはいえ、三島や若者たちを駆り立てていったものは何か、それほど明らかにはなりません。
展開も平板です。連合赤軍の時のような衝撃はありません。
井浦や満島ら出演者は、「男の絆」を熱演しています。
三島はピースを吸っていたのですね。これは意外でした。
三島と「楯の会」の若者たちが「唐獅子牡丹」を歌う。決してうまくないが、印象的です。
この時代に学生運動に燃え、「既成概念」の打倒を叫んだ団塊の世代が、今や「既成概念」となり、さらには、高齢者になろうとしています。この映画、この世代の人々には受けるのでしょうか。
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楽しみにしていたのですが、あまりに単純な構図を描いていて、肩すかしでした。三島由紀夫の死の動機を知る由もありませんが、政治、経済、社会、文化そして美学的な意味を持たせたかったのかもしれないと私は考えています。
2012/6/18(月) 午後 6:18 [ KIYO ]