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東京出張の合間に駆け足で3本。
イ・ジュヒョン監督『レッド・ファミリー』(2013年、韓国)。製作総指揮はキム・ギドク。
北朝鮮の工作員が家族を偽装してソウルで暮らしている。隣家は喧嘩の耐えない家庭だが、やがて、工作員たちはこの人間味溢れる隣家に惹かれていく。
コメディ仕立てだが、凄惨なシーンも含まれており、分断国家の現実と家族愛を正面から描いている。50歳を過ぎたばかりのソン・ビョンホが祖父役とは、同世代の私には衝撃。
アントン・コービン監督『誰よりも狙われた男』(2014年、アメリカ・イギリス・ドイツ)。フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作。
ホフマン演じるドイツの対テロ諜報組織の長は、高名なイスラム宗教指導者を狙っている。彼が寄付の一部をテロ組織に回しているからだ。そこに、トルコからの不法入国の若者が現れる。ホフマンは彼を利用して、宗教指導者を罠にかけようとする。しかし、若い人権派の女性弁護士(レイチェル・マクアダムス)が若者を守ろうとし、また、内務省やCIAとの縄張り争いが繰り広げられる。
原作と総指揮はジョン・ルカレで、彼らしく緻密なストーリーが展開されている。ホフマンの演技は重厚、マクアダムスもセクシー。他に、ウィレム・でフォーやロビン・ライトら演技派が揃う。
アンジェイ・フィディック監督『金日成のパレード』(1989年、ポーランド)。金日成の生誕70周年(1981年)や北朝鮮の建国40周年(1988年)をめぐる壮大なマスゲームやパレード、人々の賛辞をまとめたドキュメンタリー。ナレーションは佐藤慶で、オリジナルに忠実に「偉大な指導者、金日成首領様」と執拗に繰り返す。恐るべしとしか言いようがない。今となっては、すべてが痛烈な皮肉になっている。ここに映し出された子供たちは、今どうなっているだろうか?ライプチヒ国際映画祭グランプリ受賞とか。『北朝鮮・素顔の人々』(2014年、日本)が合わせて上映された。
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