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まずDVDで三作。
フランク・ダラボン監督『マジェスティック』(2001年、アメリカ)。赤狩り時代のハリウッドで、共産主義者のレッテルを貼られた駆け出しの脚本家(ジム・キャリー)が事故で記憶を失い、ローソンという田舎町に漂着する。彼は戦死した町の青年と誤解され、町中から大歓迎される。やがて、彼は自分を息子と信じる老人と映画館「マジェスティック」の再開に動き出す。作中、『地球が静止した日』(1951年)の映像が流れるなど時代を感じさせるが、現実はこの映画のようにハッピーエンドにはならなかった。
ビル・コンドン監督『フィフス・エステート』(2013年、アメリカ)。興行的には大失敗だったそうだが、ベネディクト・カンバーバッチがエゴの塊のようなジュリアン・アサンジを好演し、ウィキリークス内部の葛藤を描いている。情報の公開か情報提供者の安全か――「フィフス・エステート」とは既存のメディアに対して、ニュー・メディアが「第五の権力」になっているという意味。
黒澤明監督「静かなる決闘」(1949年、大映)。戦争中に手術した患者から梅毒感染してしまった医師(三船敏郎)が許婚(三条美紀)と別れ、病気と戦いながら職務を全うしようとするヒューマン・ドラマ。看護婦役の千石規子と梅毒患者役の植村健二郎が異彩を放つ。
ついで、、京都の映画館でエヴァ・デュヴァネイ監督『グローリー 明日への行進』(2014年、アメリカ)。原題はセルマで、公民権運動の最中、キング牧師(デヴィッド・オイェロウォ)らがアラバマ州のセルマから州都モンゴメリーに行進する苦難の物語。キングを中心としながら、運動の大きなうねりを描き、キングとジョンソン大統領(トム・ウィルキンソン)、ウォーレス知事(ティム・ロス)らの丁々発止の駆け引きを描いている。秀逸!
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「グローリー」初日に観てきました。最後の演説にあったように、最も差別感情が激しかったのが、貧しく、教育もなく、ただ白人という一点でしか優越感を味わえないPoor Whiteと呼ばれる人々でした。これは、南アのアパルトヘイトも同様。つまり、彼らの意識と収入を向上させない限り、差別ってなくならないのではないかと思ったのですが、Poor White の子孫たちの現状ってどうなんでしょうか?
ちなみに、昨年5月、駐日南ア共和国大使の公邸で、"South Africa Japan Dialogue to Commemorate 20 Years of Democracy in S.A. and 50 Years of Solidarity & Cooperation with the People of Japan"という集いがありました。ほとんど知られていないと思いますが、日本の反アパルトヘイト市民運動の歴史も結構長いのです。
"The Majestic"公開年からすると、香港在住時に観たはずですが、内容は思い出せず残念。
2015/6/23(火) 午前 1:09 [ KS2015 ]
コメントありがとうございます。
2015/6/23(火) 午前 9:20 [ Koji Murata ]