Koji Murataの映画メモ

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3月21日

 昨日は卒業式でした。
 毎年、立派な卒業生を送り出すのは、嬉しくもあり、寂しくもあります。
 さて、今日は川島雄三監督・脚本の『女は二度生まれる』(1961年、大映)を観ました。川島監督と若尾文子のコンビ第一作です。原作は富田常雄の「小えん日記」。
 「女は二度生まれる。はじめは女として、二度目は人間として」。小えん(若尾)は金で客と寝る「みずてん芸者」。今日も靖国神社の近くの宿で、建築家の客(山村聡)と一夜を過ごす。小えんは戦災孤児である。これといったお座敷芸もできない小えんは、靖国神社でアルバイトする学生(藤巻潤)に淡い恋心を抱きながら、パパさん(山茶花究)や客のすし屋の板前(フランキー堺)や偶然知り合った未成年(高見国一)と逢瀬を繰り返す。やがて、建築家に囲われて小唄の稽古に励むようになった小えんは、ようやく幸せを見出すが、建築家は病死してしまう。再び芸者に戻った小えんは、就職した元学生からお得意先の外人客と寝るよう求められて傷つき、すし屋の板前も結婚してしまったことを知り驚く。建築家の悋気な未亡人(山岡久乃)にもなじられる。未成年と再会し、旅行に出た彼女だが、その心は寂しい。
 若尾は色っぽく、小唄もうまい。煙草の吸い方に、女の色気が漂う。小えんが建築家から貰った腕時計を未成年やるシーンがある。先日観た『にあんちゃん』でも、保健婦が少女に腕時計をやる。腕時計がそれだけ高価だった時代である(カシオはまだない)。1961年といえば、戦災孤児がまだまだいて、靖国が観念論ではないリアリティを持っていた時代でもある。高見国一は早くに映画界を去った由だが、川島監督の『鴈の寺』でも若尾と共演している。山村と山岡のコンビも、テレビドラマの常連だった。
 黒川紀章が都知事選に立候補したが、若尾は姿を現すのだろうか。彼女も今年74歳になる。 
 明日から数日アメリカ出張です。

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