Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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11月15日

 京都シネマで、『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督『天才スピヴェット』(2013年、フランス・カナダ)。
 主人公は、双子の弟を銃の事故で亡くした10歳の天才少年(カイル・キャトレット)。彼が永久運動の機械を発明したことからスミソニアン博物館で表彰されることになり、モンタナの片田舎から単身でワシントンに向かう、ロード・ムーヴィであり、「教養小説」的な内容。母親役にヘレナ・ボナム=カーター。とにかく、主人公がかわいい!!
 母親の言葉「凡庸は心のカビよ」
 アインシュタインの言葉「二つの無限がある。宇宙と人間の愚かさである」
 

11月12日

 ブレット・ラトナー監督『ヘラクレス』(2014年、アメリカ)。
 主演は元レスラーのドウェイン・ジョンソン。半神半人というのは、敵を脅かすための嘘で、家族殺しの過去のトラウマに苦しむという、人間的なヘラクレス。仲間と戦う姿は、「七人の侍」さながらであり、しかも、意外などんでん返しが用意されている。
 グザヴィエ・ドラン監督・主演『トム・アト・ザ・ファーム』(2013年、カナダ、フランス)。
 恋人を亡くした同性愛の若者が、葬儀のために故人の実家を訪問する。そこはカナダの片田舎で、年老いた母と暴力的な兄がいる。兄は弟が同性愛者であったことを知っており、それを母には隠している。主人公は兄の暴力に怯えながら、やがては、彼に強く惹かれているのだが。
 様々な愛と孤独が交差し、淡々としながら、スリリングに物語が展開する。傑作、さすが天才です!

11月5日

 もう11月ですね。
 最近、映画館で観た作品を3本。
 まず、大森立嗣監督・脚本『まほろ駅前狂騒曲』。瑛太と松田龍平はキャラ立ちしていて面白いのですが、大人たちが子供の頃のトラウマを乗り越えるのに、結局、今の子供たちを巻き込んでしまっており、釈然としません。結末も、いかにもご都合主義的。
 次いで、ゲイリー・ショア監督『ドラキュラZero』(2014年、アメリカ)。ドラキュラ伝説を描いたアクション作品で、トランシルバニアの君主ヴラド三世(ルーク・エヴァンス)がオスマン・トルコの大軍から祖国と家族を守るために、吸血鬼の力を借りて、自らも吸血鬼になってしまう。CGだと何でもできてしまうので、迫力があるようで物足りない。また、オスマン・トルコのほうがよほど吸血鬼的に見えてしまう。
 京都シネマで、ヤーノシュ・サース監督『悪童日記』(ドイツ・ハンガリー、2013年)。第二次大戦下のハンガリーで双子の兄弟が、疎開のために冷淡で無骨な祖母に預けられる。二人は過酷な環境に対応すべく、空腹や痛み、悲しみ、残酷に耐える訓練を積む。父から託された日記帳に、二人は日常を淡々と綴っていく。やがて、戦争が終わり母が迎えに来た時、二人は別人のようになっている。その母も祖父も、そして父も、二人の目前で亡くなり、二人はついに別離の試練を迎える。
 ハンガリー映画を観るのははじめてかも。主人公の子役を始め、祖母役など、印象深い演技。双子の運命がハンガリーの運命と重なる。残酷でエロテックでユーモラスーーまさに一見に値します。
 さて、DVDでスピルバーグ監督作品を二本。
 『A.I.』(2001年)。
 ある夫婦の一人息子は植物人間状態にある。その孤独を埋めるため、夫はロボット少年のディビットを持ち帰る。やがて、ディビットは人間の母を本当に愛するようにプログラムされる。しかし、本当の子供が奇跡的に意識を回復したことから、ディビットは家族から追放され、ロボット狩りを逃れながら、ピノキオのように本物の人間人なろうと旅を続ける。ジュード・ロウがセックス・ロボット役で登場。
 家族の愛や人間性の本質、社会的差別など、多くの問いかけを含んでいる。主役のハーレイ・ジョエル・オスメントが何とも愛らしい。しかし、成功した子役はいずれもその後がたいへんなようですね。
 『マイノリティ・レポート』(2002年)。
 2054年のワシントン。3人の予知能力者プリコグの力を借りて、殺人事件が事前に防止できるようになっている。しかし、この犯罪防止局の刑事ジョン(トム・クルーズ)が冤罪に落としいれられて、このシステムの欠陥に気づく。他に、コリン・ファレルやマックス・フォン・シドーら。過剰監視社会がシュールに描かれています。
 
 
 
 
 

10月19日

 久しぶりに、京都文化博物館へ。
 野口久光関連の企画で、ルネ・クレマン監督『居酒屋』(フランス、1956年)。原作はエミール・ゾラ。
 100年前のパリを舞台に、美人だが片足の不自由な洗濯女(マリア・シェル)と身勝手な前夫、事故が原因でアルコール依存になってしまった夫、心の支えになってくれた恋人の関係を描く。労働争議など、社会問題も盛り込まれています。
 庶民の喜びと悲しみ、苦労、そして、女の復讐心の恐ろしさが、見事に示されています。マリア・シェル、力演!
 「野口久光が愛した映画たち」というポスター展も見応えがありました。

10月13日

 台風、心配ですね。
 
 さて、先日観たDVD。
 アラン・パクラ監督『パララックス・ビュー』(1974年、アメリカ)。
 城審議員暗殺事件の背景を追ううちに、地方新聞の記者(ウォーレン・ベイティ)がプロの暗殺集団の存在に気付くが、実は彼も別の暗殺事件に巻き込まれていく。タイトルは「視差」という意味。ケネディ暗殺を背景にしており、ニクソン辞任と年に公開されている。パクラやベィティは、こうした政治陰謀ものが得意です。
 
 映画館でも何本か。
 京都シネマで、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督・脚本『ローザ・ルクセンブルク』(1985年、西ドイツ)。主演はバーバラ・ズーコヴァ。カンヌ映画祭主演女優賞受賞。実在の女性革命家の伝記映画で、20世紀初頭のドイツ政治史のいい勉強にもなります。この監督と主演女優で『ハンナ・アーレント』も手がけられています。
 イ・ジュンイク監督『ソウォン/願い』(2013年、韓国)。
 性犯罪の被害にあった8歳の娘と両親が、信頼と幸せを取り戻していく物語。父親役にソル・ギョング。実話に基づくというが、韓国映画には、こうした児童の性被害を題材にしたものがかなり多いように思う。被害にあった子供が、一生、人工肛門になってしまうというも、切なすぎる。しかも、この子役が実に愛らしい。
 ムーヴィックス京都で、マット・リーヴス監督『サルの惑星 新世紀ライジング』(2014年、アメリカ)。
 人類は猿インフルエンザでほぼ絶滅するが、生き残った少数が、シーザー率いるサルたちと対峙することに。人間にも猿にも、家族愛と穏健派、強硬派があり、ともに映し鏡になっている。第一作『猿の惑星』(1968年)が公開された年に、日本は世界第二の経済大国になりました。今や、日本の国力は傾き、世界も感染症に怯えています。この映画自体が時代の映し鏡です。
 

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