Koji Murataの映画メモ

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4月8日(2)

続きです。
 
 またもやシドニー・ポラック監督『コンドル』(1975年、アメリカ)。
 ニューヨークにあるCIAの秘密組織が、何者かによって皆殺しにあう。生き残ったのはたまたま外出中だった書籍分析係のコードネーム「コンドル」(これもロバート・レッドフォード)だけ。CIA内部の陰謀に巻き込まれたコンドルは、孤立無援で生き残りを図る。他に、フェイ・ダナウェーやマックス・フォン・シドーら。思えば、ポラックとレッドフォードは、政治的な映画を多数手がけていますね。
 
 ヒュー・ハドソン監督『炎のランナー』(1981年、イギリス)。アカデミー最終週作品賞受賞。
 1924年のパリ・オリンピックで活躍した二人のランナーの物語。一人はケンブリッジの学生でユダヤ人としてのコンプレックスを抱えるハロルド(ベン・クロス)、もう一人はスコットランド人の宣教師エリック(イアン・チャールソン)。人種と宗教を背景にした、格調高いスポーツ映画です。さすが、ジョン・ギールグッドの存在感!
 
 ビリー・ワイルダー監督『ワン・ツー・スリー』(1961年、アメリカ)。
 ベルリンの壁が築かれる前の西ベルリン。マクナマラ(ジェームズ・キャグニー)はコカコーラの支社長で出世しか興味のない男。とにかく、せっかち(何事も「ワン、ツー、スリー」と進まなければ気がすまない)。本社の社長令嬢を預かったものの、彼女が東ベルリンの共産主義者の若者と密かに結婚してしまった。社長夫妻の西ベルリン到着までに、すべてをうまく隠蔽できるか?冷戦やドイツ社会を背景にした、テンポの早いコメディ。ドイツ出身のワイルダーならではの風刺が利いています。キャグニーの役者ぶりにも驚かされます。

4月8日

 ここ数カ月に観たDVDをまとめて。
 
 ウェイ・ダーション監督『セデック・バレ』(2013年、台湾)。
 日本植民地下の台湾のセデック族による反乱を描く長編大作。いずれの側も残酷をきわめる。安藤正信演じる善良な日本人警官が、家族を殺され、復讐に燃える。台湾守備隊の鎌田将軍(河原さぶ)は「彼らに文明を与えたのに、彼らは我々を野蛮にさせる」と、毒ガスの散布を命じる。
 
 シドニー・ルメット監督『ネットワーク』(1976年、アメリカ)。アメリカの大手テレビ業界の内幕を描いた作品。
 ニュースキャスターを演じたピーター・フィンチが、死後にアカデミー主演男優賞を受賞したことでも知られる。他にウィリアム・ホールデンやフェィ・ダナウェイら。
 
 同じくポラック監督『追憶』(1973年、アメリカ)。
 左翼思想をもつ女性(バーバラ・ストライサンド)と上流階級出身の作家(ロバート・レッドフォード)の儚い恋愛を描く。背景に第二次大戦や赤狩りが。音楽が有名です。
 
 エクトール・バベンコ監督『蜘蛛女のキス』(1985年、アメリカ、ブラジル)。原作はアルゼンチンの作家iイマヌエル・プイグ。
 ブエノスアイレスの刑務所で女装のゲイ(ウィリアム・ハート)と政治囚(ラウル・ジュリア)の交流を描く。ゲイのモリーナは昔観たセピア色の映画を懐かしく回想する。ハートの熱演には感服。
 
 ハーバート・ロス監督『アメリカ万歳才』(1985年、アメリカ)。
 ワシントンの安クラブで働くウェイトレス(ゴールディ・ホーン)が、偶然に中東の王子を救い、国務省の儀典係(プロトコール)に起用されるというコメディ・民主主義と政治参加の安直な宣伝物。

4月6日(2)

 京都シネマへ。
 ヴァディム・イェンドレイコ監督『ドストエフスキーと愛に生きる』(スイス、ドイツ、2009年)。
 ウクライナ生まれでドイツに暮らす年老いた女性翻訳者のドキュメンタリー。ドストエフスキーをドイツ語に訳しながら、翻訳、さらには言葉の本質について語り、スターリンの独裁と第二次世界大戦に翻弄された激動の半生を振り返る。孫と60年ぶりにキエフを訪問するシーンは感動的。ウクライナは国際政治に翻弄される地域です。
 何気なく観に行きましたが、ヒットでした。ドストエフスキー読むべし。

4月6日

 桜が散り始めています。
 先日、スティーブン・フリアーズ監督『あなたを抱きしめる日まで』(2013年、イギリス)を鑑賞しました。
 アイルランドの修道院で50年前に、未婚の母として子供を奪われたフィルミナ(ジュディ・デンチ)。彼女がジャーナリストの協力をえて、アメリカまで子供探しの旅に出る。息子は弁護士として成功していたが、同性愛者であり、すでにエイズで亡くなっていた。
 デンチが庶民派を巧みに演じています。実話に基づくとの由。修道院の偽善やイギリスの階級制、1980年代のアメリカのエイズ禍と、多くのことを考えさせる作品でした。レーガン大統領の写真も登場。レーガン研究者としては、見逃せない一作でした。
 「探究の終わりに出発点に到達し、その場所を知る」というエリオットの誌にも出会いました。

4月1日

 新学期になりました!
 最近映画館で観た作品を2本。
 
 中村義洋監督『白ゆき姫殺人事件』(2014年)。
 ツイッターやビデオを巧妙に用いて、テレビが冤罪を作り上げる様子を描いている。芥川の「藪の中」(映画的には黒澤の『羅生門』)的手法もうまい。
 しかし、警察がこれほど出てこない殺人事件報道はありえないし、テレビは保守的な組織で、これほど安易に番組は作らない。容疑者(井上真央)が失踪する理由も、リアリティなし。よくできているだけに荒が目立つ。惜しい!!
 ジョン・リー・ハンコック監督『ウォルト・ディズニーの約束』(2013年、アメリカ)。
 童話『メリー・ポピンズ」の映画化をめぐって、原作者(エマ・トンプソン)とディズニー(トム・ハンクス)のやり取りを描く。その背後には、原作者トラヴァース夫人のエディプス・コンプレックスが潜んでいた。ちょっとしたサイコ・ミステリー風。トンプソンとハンクスは堂々の力演。
 

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