先日観た、大統領と首相に関する映画。
ヤルマリ・ヘランダー監督・脚本『ビッグ・ゲーム』(2014年、フィンランド、イギリス、ドイツ)。
人気下降中の米大統領(サミュエル・ジャクソン)を乗せたエアフォースワンが、フィンランド上空でテロリストに撃墜され、生き残った大統領がテロリストの「狩り」の対象になる。偶然出合ったフィンランド人の狩人の少年だけが、大統領の味方だ。CIA長官が女性というのは面白いし、人気下降の黒人大統領は、明らかにオバマを意識している。しかし、背後にある陰謀に具体性が欠けるし、アクションとしても中途半端。フィンランド人の少年が突然流暢に英語を話すのもご都合主義。むしろ、二人に言葉のコミュニケーションが欠けていたほうが面白かったかも。
小林恒夫監督『2.26事件 脱出』(1962年、東映)。
2.26事件で九死に一生を得た岡部首相(柳永二郎)を官邸から脱出させようと、首相秘書官(三国連太郎)と憲兵の小隊長(高倉健)が奔走する物語。スリリングな仕上がりで、この時代の日本映画の底力を示している。他に、千葉真、江原真二郎、中原ひとみ、織本順吉ら。確かに、岡田首相がその後、どうやって官邸を脱出したのか、史実を知りません。改めて調べてみようと思います。
本日、京都シネマで、ロイ・アンダーソン監督『さよなら、人類』(2014年、スウェーデン、ノルウェー、フランス、ドイツ)。ヴェネチア映画祭グランプリ受賞。面白グッズを売る冴えない中年セールスマン二人を軸に、多くのエピソードが重なっていく。1943年に戻ったり、18世紀の王様が登場したり。平凡な日常の繰り返しと人生の孤独、しかし、生きる喜びを淡々と描いたポエムのような作品。セットは周密をきわめる。アフリカからの奴隷をローストしてオルガンのように音楽を楽しむシーンは、実にグロテスク。
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