Koji Murataの映画メモ

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9月3日

 DVDを2本。
 ともにジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ・エピソードII:クローンの攻撃』(2002年)と『同 エピソードIII:シスの復讐』(2005年)。先日、札幌の芸術の森でスター・ウォーズ展を見たのがきっかけ。
 共和国から帝国へという展開は、当然ローマを連想させる。他方、共和国からの分離主義者による叛乱というのは、南北戦争を想起させる。また、拍手の中で民主主義が死ぬという流れは、ヒトラーの台頭を思わせる。
 こうした政治的要素に、文化人類学的な装いと中世騎士道的な趣きが重なる。
 クリストファー・リーが元気に登場しているが、最近亡くなりました。息の長い俳優でした。

9月3日

 京都シネマで、ヴィム・ヴェンダース監督・脚本『セバスチャン・サルガド――地球へのラブレター』(2014年、フランス・ブラジル)。著名なフォト・ジャーナリストの半生を追うドキュメンタリー。サルガドの息子ジュリアーノも監督・脚本に関わっており、家族のドラマでもある。迫力のある映像を通じて、映画と写真の相違や共通性についても考えさせる。力作です。
 神保町シアターで、芦川いづみ特集。中平康監督『あした晴れるか』(日活、1960年)。青年カメラマン(石原裕次郎)と才媛の宣伝部員(芦川)が東京探検という企画でコンビを組み、反発しあいながら惹かれていく、ラブコメディ。東京オリンピック前の東京の様子が堪能できる。しかも、脇役が充実。三島雅夫、東野英治郎、西村晃、藤村有弘、殿山泰司ら。殿山が文豪たちを引用して、女性恐怖を語る。「せみの雄は幸せだ。せみの牝は無口だから」などなど。
 DVDで市川崑監督『こころ』(1955年、日活)。源作は夏目漱石。森雅之、新珠三千代、安井昌二、三橋達也、田村秋子という重厚な布陣。明治の風俗が伝わってくる。しかし、中年の森に、回想シーンとはいえ学生を演じさせる演じさせるのは、酷というもの。

8月26日

 先日観た、大統領と首相に関する映画。
 ヤルマリ・ヘランダー監督・脚本『ビッグ・ゲーム』(2014年、フィンランド、イギリス、ドイツ)。
 人気下降中の米大統領(サミュエル・ジャクソン)を乗せたエアフォースワンが、フィンランド上空でテロリストに撃墜され、生き残った大統領がテロリストの「狩り」の対象になる。偶然出合ったフィンランド人の狩人の少年だけが、大統領の味方だ。CIA長官が女性というのは面白いし、人気下降の黒人大統領は、明らかにオバマを意識している。しかし、背後にある陰謀に具体性が欠けるし、アクションとしても中途半端。フィンランド人の少年が突然流暢に英語を話すのもご都合主義。むしろ、二人に言葉のコミュニケーションが欠けていたほうが面白かったかも。
 小林恒夫監督『2.26事件 脱出』(1962年、東映)。
 2.26事件で九死に一生を得た岡部首相(柳永二郎)を官邸から脱出させようと、首相秘書官(三国連太郎)と憲兵の小隊長(高倉健)が奔走する物語。スリリングな仕上がりで、この時代の日本映画の底力を示している。他に、千葉真、江原真二郎、中原ひとみ、織本順吉ら。確かに、岡田首相がその後、どうやって官邸を脱出したのか、史実を知りません。改めて調べてみようと思います。
 本日、京都シネマで、ロイ・アンダーソン監督『さよなら、人類』(2014年、スウェーデン、ノルウェー、フランス、ドイツ)。ヴェネチア映画祭グランプリ受賞。面白グッズを売る冴えない中年セールスマン二人を軸に、多くのエピソードが重なっていく。1943年に戻ったり、18世紀の王様が登場したり。平凡な日常の繰り返しと人生の孤独、しかし、生きる喜びを淡々と描いたポエムのような作品。セットは周密をきわめる。アフリカからの奴隷をローストしてオルガンのように音楽を楽しむシーンは、実にグロテスク。

8月26日

 お盆に実家で母とDVDを。
 木村恵吾・吉村廉監督、菊池寛原作『心の日月』(1954年、大映)。
 岡山から初めて上京してきた主人公(若尾文子)が、恋人(菅原謙二)と飯田橋で待ち合わせるが、二人とも改札が二つあると知らず、すれちがう。以後、二人が再会できるまでの、典型的なすれちがいメロドラマ。今ではありえない設定が、時代を感じさせる。他に、船越英二や水戸光子ら。
 最近観たSFを2本。
 コリン・トレボロウ監督『ジュラッシック・ワールド』(2015年、アメリカ)。映像技術は向上しているのでしょうが、基本的に旧来と同じパターンの踏襲という印象。しかし、生命科学の発達は瞠目に値しますね。「君はモンスターを作った」と言われて、科学者が答える。「カナリアから見れば、猫もモンスターだ。視点によるね」。
 樋口真嗣監督、諌山創原作『進撃の巨人』(2015年)。人が喰われる、喰われる。残酷な映像が続きます。生態系の頂点に立つ人類にとって、単に殺されるより喰われることの恐怖は絶大でしょう。ゾンビの変形版か。主演の三浦春馬がもう少し立体的な演技をしてくれていれば。全体に、人物造形が浅薄と感じました。

8月25日

 先日、京都シネマで観た作品を2本。
 『人生スイッチ』(2014年、アルゼンチン・スペイン)。2時間ほどで6本のエピソードからなる、オムニバス映画。皆それぞれオチがあり、サキの短編を読んでいるような感じ。アルゼンチン社会の様子もうかがえます。
 パフマン・ゴバディ監督『サイの季節』(2012年、イラク・トルコ)。イラン革命で投獄された詩人が30年ぶりに釈放され、生き別れになった妻をイスタンブールに捜す。過去と現在が交差し、詩的な映像が挿入される。マーティン・スコセッシが制作。イラン革命の暗い影が浮き彫りになる。

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