Koji Murataの映画メモ

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3月25日

 卒業式もようやく終了しました。
 昨夜は自宅でDVD。『男はつらいよ フーテンの寅』(1970年、松竹)。シリーズ第三作。山田監督ではなく、森崎東監督。寅さんが三重県の湯の山温泉で、旅館の女将(新珠三千代)に一目ぼれ。花澤徳衛や左卜全ら、懐かしい脇役が渋い味を出している。悠木千帆時代の樹木希林も登場。
 京都シネマでジェフ・ニコルズ監督『MUD マッド』(2013年、アメリカ)。主演はマシュー・マコノヒー。アーカンソーの河川で、二人の少年(タイ・シェリダンとジェイコブ・ロフランド)が、マッドという男と出会い、しだいに友情を深めていく。だが、マッドは殺人の指名手配を受けており、恋人と駆け落ちするために身を潜めているのだった。この子役が秀逸。子供の初恋や家庭環境が、マッドとの友情に投影されている。サム・シェパードやジョー・ドン・ベーカーも存在感を示す。一見の価値あり。
 
 

3月17日

 遅ればせながら、マーティン・スコセッシ監督『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』(2013年、アメリカ)。
 エキセントリックな演出とレオナルド・デカプリオのエキセントリックな演技に、後半はやや疲弊した。このコンビだと、いつもこうなる気がします。あと30分短ければと思う。コミカルなテイストなのが救い。
 またもや、マシュー・マコノヒーが登場。わずかな出演時間だが、インパクトは大。ジョナ・ヒルもいい味を出している。証券マンたちは、集団催眠にかかった様子で、怪しげな新興宗教の態でした。

3月16日(2)

 最近観た邦画2本。
 
 佐々部清監督『東京難民』(2013年)。
 父親が倒産・失踪して、修(中村蒼)は、授業料未納で大学を除籍になる(普通の大学は、これほど学生に冷たくはありません、念のため)。やがて修はネットカフェ難民となり、ティッシュ配りや新薬の治験のバイトを経て、ホストになる。だが、先輩ホストの借金をかぶって千葉に日雇い妊婦として身を隠す。修の常連客も、借金のためソープ嬢に身を落としていた。ついに、修はホームレスに救われ、その一員となるのだが。シリアスながらも、人間の希望を描いた作品です。日頃気に留めていない、色々な仕事の実態がうかがえます。
 
 三浦大輔監督・脚本・原作『愛の渦』(2014年)。
 マンションの一室の乱交専門クラブに、様々な背景の男女が集まり、一夜限りのセックスに狂騒するが、やがてそれぞれの背景が浮かび上がり、複雑な人間関係が生じてくる。密室のぎらぎらのセックスから、人生や社会を鋭く問うた作品です。若い池松壮亮、門脇麦に、新井浩文や柄本時生、田中哲司、窪塚洋介らが、個性的で味のある演技を提供しています。
 

3月16日

 ご無沙汰しました。ブログのパスワードがわからなくなってしまいまして。
 この間、映画館で観た映画をまとめてご紹介します。
 まず、マイケル・チミノ監督『天国の門』(1980年、アメリカ)のデジタル完全修復版を京都シネマで。216分の大作です。膨大な製作費と興行上の失敗で、ユナイテッド・アーティスツを倒産に追い込んだ作品です。『シェーン』の背景にもなっているワイオミングのジョンソン郡戦争を描いています。若き日のクリストファー・ウォーケンが印象的。
 アレクサンダー・ペイン監督『ネブラスカ』(2013年、アメリカ)。痴呆気味の父親(ブルース・ダーン)が宝くじに当たったと信じ込んで、ネブラスカに換金に行こうとする。これに息子が不承不承同行する物語。旅を通じて、家族の絆が再確認されます。淡々として味わい深い一作です。
 スティーブ・マックィーン監督『それでも夜は明ける』(2013年、アメリカ)。今年のアカデミー最優秀作品賞を獲得しました。南北戦争前のアメリカで、自由黒人の音楽家(キウェテル・イジョフォー)が誘拐され、南部に奴隷として売り飛ばされた。12年に及ぶ過酷な体験の映画化で、実話を基にしているそうです。マイケル・ファスベンダー演じるプランテーション農場主の野蛮で残酷なこと。人間はどこまで残酷になれるのか――アメリカの奴隷制がようやく正面から描かれようとしています。
 新宿で、ジャン=マルク・ヴァレ監督『ダラス・バイヤーズ・クラブ』(2013年、アメリカ)。
 1980年代にエイズに感染し、余命30日と宣告された男(マシュー・マコノヒー)が、特効薬の密売を始める。これに製薬会社や政府の保健機関が圧力をかけるが、男はあの手この手で戦い続け、7年間生き延びる。ゲイを嫌う男が、やがてゲイたちにも心を開いていく。マコノヒーは鬼気迫る演技、たいへんな名優です。
 他にも、何本かあるのですが、それは後日に!

2月23日

 またまたご無沙汰したしまいました。
 最近観た映画をまとめて紹介します。
 まず、DVDから。
 カヴィン・ラファティ他監督『アトミック・カフェ』(1982年、アメリカ)。核兵器がアメリカ社会に与えた影響を描くドキュメンタリー。第五福竜丸事件も取り上げられています。1950年代には、原爆が落ちたら、隠れて頭を隠せなどと、大真面目で啓蒙されていました。授業の教材に用いようと思います。
 赤狩りを扱った作品を二本。
 アーウィン・ウィンクラー監督『真実の瞬間』(1991年、アメリカ)。人気監督(ロバート・デニーロ)が下院非米活動委員会での証言を拒否したため、共産主義者のレッテルを貼られて、社会的に抹殺されていく。マーティン・スコセッシも俳優として登場。サム・ワナメカーが渋い。
 マーティン・リット監督『ウッディ・アレンのザ・フロンント』(1976年、アメリカ)。アレン演じる主人公が、赤狩りで追放された脚本家たちに名前を貸して、金儲けし有名になる。脚本のフロント・ページに名前を貸すから「ザ・フロント」。しかし、主人公はリベラルな恋人に影響され、また、友人のコメディアンの自殺に遭遇して、非米活動員会と対決を決意する。シリアスな内容だが、もちろんコメディ仕立てです。
 続いて、ロバート・ゼメキス監督『バック・トゥ・ザ・フューチャー PartII』(1989年、アメリカ)。主人公たちは、今度は1985年から2015年に、そして、1955年へとタイムスリップする。2015年といえば来年ですが、自動車が空を飛んでいる。しかし、携帯電話は予想できなかったようです。
 以下は、映画館で鑑賞した作品です。
 京都シネマで、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督『フォンターナ広場』(2012年、イタリア、フランス)。1969年にミラノで起こった爆弾テロ事件がテーマ。アナーキストの活動家が誤認逮捕され、謎の死を遂げたことから、左翼と右翼の入り乱れた大事件に展開し、事件を捜査した警視(ヴァレリオ・マスタンドレア)まで最後には殺されてしまう。実話です。のちに誘拐され殺されるモーロ外相(元首相)が、苦渋に満ちた立派な政治家として描かれています(実際、そうだったのでしょう)。
 東宝シネマズ二条で、三池崇史監督、宮藤官九郎脚本『土竜の唄』(2014年)。生田斗真演じるダメ警官がヤクザ組織に潜入捜査。幹部の堤真一と兄弟分になるが、やがては東西の抗争に巻き込まれていく。ここまでエンターテイメントに徹すれば、何も考えずに楽しめます。岡村隆史の関西のヤクザ、いい味出してます。
 同じく東宝シネマズ二条で、デヴィド・O・ラッセル監督『アメリカン・ハッスル』(アメリカ、2013年)。これも実話に基づく。詐欺師のカップル(クリスチァン・ベイルとエイミー・アダムス)がFBIの捜査官(ブラッドリー・クーパー)に脅されて、政治家を逮捕するための大掛かりな囮捜査に舞い込まれる。しかし、やがてマフィアまで登場して危機一髪。どこまでが真実なのかわからなくなってくる。ベイルはたいへんな俳優です。アメリカの三国連太郎といったところか(これは、かなりの賞賛)。1970年代のアメリカ社会の混迷ぶりが伝わってきます。
 最後に、京都文化博物館で、吉村公三郎監督『女の坂』(1960年、松竹)。京都の老舗のお菓子屋の跡取りになった女性(岡田茉利子)の物語。版画家(佐田啓二)をめぐる母娘(母は乙羽信子)の三角関係や、主人公を含む3人の若い女性(高千穂ひづると河内桃子)の恋愛群像、老舗の再建と、テーマが混乱していて、メリハリに欠ける。それでも、沢村国太郎や中村雁治郎、瀧花久子ら、懐かしい名優たちに再会できる。脚本は新藤兼人。

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