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今日は卒業生が何人か我が家に来てくれて、大掃除。その後、DVDを一本観賞。
世がオリンピック一色だからというわけでもないが、カーク・ダグラスの出世作『チャンピオン』(1949年、アメリカ)である。監督はマーク・ロブソン、政策はスタンリー・クレイマー。
貧しいミッジ(ダグラス)と兄コニー(アーサー・ケネディ)は、ヒッチハイクをしながらロサンジェルスに向かっている。そこで出合ったのが、プロボクシングのミドル級チャンピオンのダンとその愛人グレイス(マリリン・マクスウェル)である。やがて、ミッジは試合の代役に起用され、善戦する。そんな彼を辣腕マネージャーが発掘し、ミッジはみるみるうちにスターになっていく。ミッジはついにダンを破って、チャンピオンの座までを手に入れる。
だがその間に、ミッジは妻を捨て、グレイスを踏み台にし、マネージャーを裏切り、新しいマネージャーの妻と不倫し、兄と決別する。母の死にも間に合わない。元チャンプのダンが復帰をかけて、ミッジに試合を挑む。ミッジは追い詰められながらも逆転勝利を果たすが、その直後に控え室で落命する。コメントを求められた兄のコニーは、「弟は本当のチャンピオンだった」と語り、その場を去って行く。
よく言えば、藁しべ長者のような話で、周囲の人々の善意を踏み台にして、主人公は出世していく。「俺はミスターと呼ばれたい」と、貧しい若者は夢見ていた。だが、最後には何もかもを失ってしまう。
兄のコニーは良心を代表しており、実はミッジが捨てた妻に心を寄せている。「愛はコートとはちがう。簡単には脱げないよ」と、ミッジへの思いを断ち切れない女に、コニーは優しい言葉をかけるのだった。
カーク・ダグラスは今年の末で92歳になるようです。ベラルーシから移民したユダヤ人一家の出身とか。
亀田兄弟の試合より、はるかに見応えのある作品だと思います。
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