Koji Murataの映画メモ

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8月19日

 アマゾンで購入したビデオで五所平之助監督『伊豆の踊り子』(松竹、1933年)を観る。結構高かったんですよ、このビデオ。
 お馴染み川端康成の小説の最初の映画化。サイレントだが、活弁士・松田翠翁の名調子が付されている。踊り子の薫は田中絹代、当時24歳。学生の水田は大日向傳。薫の兄に小林十九二。他に、飯田蝶子や坂本武の顔も見える。
 堅苦しい文芸映画と思われないよう、「恋の花咲く」という副題を添えた由。
 ストーリーは周知のとおりだが、これに鉱山開発をめぐるトラブルがからまる。トラブル・メーカーの鉱山師・久保田に河村惣吉。
 薫の兄が酔客(坂本)に迫られて、「澤正」こと澤村正二郎の近藤勇を演じるのは、時代を感じさせて、ちょっとした見もの。
 最後に、下田の港で踊り子と学生は、櫛とシャープペンシルを交換する(この時代にすでにシャーペンがあったのか!)。「波間にLOVEと書いては消える儚さよ」とは、松田の語りである。
 昨年は田中絹代没後30年でしたが、来年で生誕100年を迎えます。
 私はこれ以外に、美空ひばり、吉永小百合、山口百恵の『伊豆の踊り子』を観ていると思います。吉永版が一番好きです。
 清水宏監督作品や本作に触れて、伊豆を旅してみたい気になりました。
 一高生の角帽はカッコいいですね。

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