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今夜はいつものホテルで、熊井啓監督・脚本『日本の黒い夏 冤罪』(日活、2000年)を観る。
松本サリン事件での冤罪を扱ったもの。熊井監督は信州出身である。
事件の第一通報者でありながら犯人扱いされた神部(寺尾聰)とその家族、警察の捜査に不審を強めていくローカル・テレビ局の報道部長・笹野(中井貴一)とその部下たち、そして上層部の意向に反発しながらも強引な取り調べをおこなう吉田警部(石橋蓮司)ら。事件発生から11ヶ月後に地元高校の放送部員たちが、なぜ冤罪事件は起こったのかと、神部や笹野たちに取材を重ねる。
教育委員会の後援もあるように、たいへん「教育的」で、基本的に根からの悪人は登場しない。ベテラン監督らしく手堅く仕上げているが、「サンダカン」の迫力よりも、「しのぶ川」の淡白さに近い。
朝日新聞やTBSなども協力しており、作中、笹野部長が読んでいる新聞は「読売」。もちろん、誤報記事を掲載したものだ。こういうのは、どうかな、と思ってしまう。「朝日」も誤報だったんですからね。
寺尾と中井のコンビは、「亡国のイージス」でも。
人権弁護士役に北村和夫、他に平田満ら。
サリンなんかバケツでも作れる、と出鱈目なコメントをする大学教授役で、藤村俊二が一瞬登場する。
大学教授のいい加減なコメントには注意しましょう。
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