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今日は大坂・九条のシネ・ヌーヴォで市川崑監督『映画女優』(東宝、1987年)を観賞。原作は新藤兼人。田中絹代の半生記である。
田中絹代(吉永小百合)は監督・清水宏(渡辺徹)に見出されて、松竹・蒲田撮影所に大部屋女優として採用される。苦労続きの母(森光子)も大喜びである。五所平之助監督(中井貴一)に主演に抜擢され、成功の道を歩む。だが、私生活では、清水との結婚・破局が。
やがて、大女優に成長した絹代は、京都の撮影所で溝内監督(菅原文太)と運命の出会いを。
他に、蒲田撮影所長の城戸四郎に石坂浩二、絹代の付き人に平田満ら。
田中絹代の代表作『マダムと女房』や『伊豆の踊り子』『愛染かつら』『西鶴一代女』が、吉永版で再現されている。『愛染かつら』では上原謙が吉永の相手役を務めるご愛嬌。高田浩吉も登場する。
この他にも、日本映画史上の名画や海外の珠玉の作品が紹介されており、映画史の勉強にはうってつけである。
この作品では、絹代と溝内(つまり、溝口健二)が結ばれたことを示唆するシーンがあるが、果たして真相は?
『西鶴一代女』のラストシーンを再現したラストは、衝撃的である。なにしろ、吉永が落ちぶれた遊女を演じ、化け猫の真似をして、「ニャー」で終わるのだから。
また、夫の清水監督に殴られて、絹代が部屋の中で放尿して復讐するシーンがあるが、これは実話だろうか。
前にも書きましたが、昨年は絹代の没後30年、来年は生誕100年に当たります。
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