Koji Murataの映画メモ

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10月19日

 ここ数年、けっこう日本映画は観てきたが、一番弱いジャンルがアニメ。
 今夜は自宅で宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』(スタジオジブリ、2001年)。
 荻野千尋とその両親は、引越しの途中で不思議なトンネルに迷い込み、両親は魔法で豚にされ、千尋は魔女の湯婆婆の下で、千と名を変えられて、八百万の神々相手の湯屋で働かされることになる。最初は驚くことばかりだったが、ハクという少年や先輩のリン、それに釜爺らが、いつも千を助けてくれた。
 この湯屋には猛烈な悪臭を放つオクサレ神や人間の孤独を体現したカオナシが登場して、大騒ぎ。しかし、千はこれらの事件を乗り越えていく。
 やがて、湯婆婆の双子の姉・銭婆の出現を機に、ハクの正体が琥珀川の神だったことも判明し、千と両親は魔界から解放される。
 いやあ、「食わず嫌い」とは、このことですね。実に面白かった。
 日本版「不思議の国のアリス」でしょうか。
 オクサレ神やカオナシには、ややスカトロの感もありますが、あるいは、パゾリーニのように、過剰な資本主義批判なのか。千やハクのように本名を取り上げれれて支配されるというのも、創氏改名を連想させる。
 舞台のモデルは台湾の九份だと言われていますね。何年か前に学生諸君と旅行したことを、懐かしく想い出しました。また、湯婆婆や銭婆の巨大なヘヤスタイルは、京都の老舗料亭「ちもと」の女将さんがモデルとの由(本人の談)。
 英語版もある由で、こちらでは湯婆婆の声をスザンヌ・プレシェットが演じたとか。ヒッチコックの『鳥』で鳥たちの襲われて死ぬ美女役です。今年1月に亡くなりました。
 この日本語版も、夏木マリや沢口靖子、菅原文太など、豪華な声の出演である。

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