Koji Murataの映画メモ

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10月27日

 今日は京都ミナミ会館でマキノ正博(のちの雅弘)監督『鴛鴦歌合戦』(日活、1939年)。「おしどり」歌合戦と読む。念のため。
 驚くほど明るい戦前のオペレッタ映画である。
 片岡千恵蔵が長屋に住む浪人役で、隣家の浪人の娘と大店の娘(服部富子)、親戚の武家の娘が、それぞれ彼を慕って恋の鞘当を演じる。また、隣家の父親役が志村喬(当時まだ34歳とか)で貧乏なくせに骨董にこって、娘を困らせている。さらに、やはり骨董好きの馬鹿大名(ディック・ミネ)が浪人娘に横恋慕して一波乱。
 ディック・ミネと服部(服部良一の妹)が揚々とジャズを歌い、志村の歌も大したもの。片岡御大も少し歌っている。のちに晩年の御大がNHKの番組で市川歌右衛門と歌を歌うところを観た記憶があるが、その時はかなりの音痴でした。
 映画館の本日の観客数は7人。しかし、そのうちの一人の方が昭和14年封切り当時にこの作品を観たことがあると話しておられました。感動です。
 第二次世界大戦開戦の年に、こんな明るい映画を作っていたとは、それにも驚きです。
 撮影は宮川一夫。
 因みに、山根貞男『マキノ雅弘』(新潮選書)も最近発売されました。

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