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今夜は自宅でフランク・ボーザージ監督『第七天国』(1927年、アメリカ)。サイレントです。
パリの街角。下水道掃除人のチコ(チャールズ・ファレル)は、実は自分は「できる奴」(very
remarkable fellow)だと信じており、せめてアパートだけは天国に一番近いところにと、七階に暮らしている。そんなチコは姉に虐待される娘ダイアン(ジャネット・ゲイナー)を救い、アパートに住まわせてやる。はじめは一時の便法のつもりが、やがて二人は愛し合うようになる。アパートの七階での二人だけの挙式。だが、その時、第一次世界大戦が勃発した。チコは従軍して、失明してしまう。ダイアンは夫の杖になることを決意するのだった。
「第七天国」は神と天使の住む天国の最上階だが、「至福」という意味もある。
字幕で、「神」のことがle Bon Dieuというフランス語で標記されている。
また、“name of a dog"で「無茶な」と訳されている。
昔から名前だけ知っていた純愛映画の名作です。その後の多くの純愛ドラマに一つの原型を提供しているでしょう。
作中、主人公たちが「いつも上を見つめよう」(Always look up)という。淀川長治によると、永六輔はここから「上を向いて歩こう」を考案したのではないか、という話。
アメリカ映画なのに設定がフランスというのは、アメリカ人のコンプレックスの発露か。
無神論者の青年は、最後は神を信じるようになります。純愛であると同時に「教育的な」映画でもありますね。
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