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今日は自宅で早めに松林宗恵監督、八住利雄脚本『世界大戦争』(東宝、1961年)を観賞。先日、知人に薦められた作品です。特撮監督は円谷英二。
戦後15年を経て、東京は復興し人々は平和に暮らしている。しかし、世界は連邦国と同盟国の二つの陣営に分かれて対立し、核戦争の危機に絶えずさらされている。
そんな中で、タクシー運転手の田村(フランキー堺)は、病弱な妻(乙羽信子)と子供たちと幸せに暮らしている。長女(星由里子)は外国航路の船乗り・高野(宝田明)と婚約することに。だが、海外で発生した偶発的戦闘から、世界核戦争の危機がにわかに高まる。日本政府では首相(山村聡)以下、外務大臣(上原謙)らが和平に奔走するが、無駄に終わる。
やがて、東京に核ミサイルが飛来し、きのこ雲とともに首都は廃墟と化す。モスクワもニューヨークもロンドンもパリも、破壊される。
海外航海中だった高野たちの船は、船長(東野英治郎)の判断で日本に戻ることになる。
戦争の危機が迫り人々は逃げ惑うが、田村一家は自宅に留まる。
「何も悪いことはしぃちゃいねえんだ。逃げることはねえ」と、田村は強がりを言う。
戦争の特撮シーンは今からすると粗雑だし、国際政治の動きも単純化されている。だが、庶民の生活を丹念に描くことで、戦争の悲惨が浮き彫りになっている。
監督は僧籍にある人とか。
他に、笠智衆や中村伸郎(官房長官)、河津清三郎(防衛長官)、白川由美ら。
閣議が円卓で行われ、官房長官が後方席に控えているのは、不自然で珍妙。
織田政雄演じる焼芋屋のお爺さんは、広島で家族を失い、反核運動に募金している。
「東京ミサイル防衛司令部」というのが出てくるが、まったく無力です。
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