Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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12月7日

 週末は私事でトラブル続きだったのですが、ようやく落ち着きを回復しつつあります。
 今夕はなんとか京都文化博物館に間に合いました。
 野村芳亭監督『金色夜叉』(松竹、1932年)。原作はもちろん尾崎紅葉。監督の野村芳亭は、松本清張ものの映画化で有名な野村芳太郎監督の父。
 間貫一(林長二郎、のちの長谷川一夫)は学生ながら、お宮(田中絹代)という許婚がいる。ところが、宮は富豪の富山(斉藤達雄)に誘惑され、ダイヤモンドに目がくらんでしまう。熱海の海岸で離別する貫一とお宮。1月17日の月が二人の脳裏に刻まれる。
 その後、お宮は富山と結婚するが、この夫婦生活は不幸なものだった。他方、貫一は冷血な金貸しになっている。これが「金色夜叉」である。だが、貫一の旧友・荒尾(岩田祐吉)の計らいで、貫一とお宮は再会を果たすのだった。
 若い頃の長谷川一夫を観て、彼が世紀の二枚目と言われるのも尤もだと思った。色気がある。田中は可憐である。
 昭和初期の銀座の風景で、ジェネラル・モーターズやシトロエンの電光掲示板が輝いているのには、驚いた。
 ただし、100分以上もサイレント映画を観るのは、それなりにタイヘンです。
 尾崎紅葉の原作はたいへんな美文調で、以前途中まで読んでやめてしまったが、また再読してみようと思う。

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