Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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 今夜は自宅でDVD。アラン・バーカー監督『ザ・コミットメンツ』(イギリス、1991年)。
 アイルランド首都ダブリン、しかも貧しい北部が舞台。ジミー(ロバート・アーキンス)という若者がマネージャーになって、ソウルミュージックのバンドを結成しようとする。ボーカルのデコ(アンドリュー・ストロング)をはじめ、三人の女性コーラス、ギターやベース、ドラム、ピアノなどなど、てんでばらばらなバックグラウンドのメンバーがそろう。バンド名が「コミットメンツ」である。彼らは失敗を重ね、ようやく認められだした矢先に、仲間割れで解散してしまう。
 ソウルミュージックやロック、ジャズなどに興味があれば、楽屋オチのような話を含めて、百倍楽しめただろうと思う。残念。私にわかった歌手の名前は、プレスリーぐらい。
 しかし、ダブリンの街の風物は十分に堪能しました。

 神戸の実家に帰って、母とビデオをもう一本。ルネ・クレール監督『自由を我等に』(フランス、1931年)。
 ルイ(レイモン・コルディ)とエミール(アンリ・マルシャン)は刑務所を脱獄するが、エミールは捕まってしまう。ルイは蓄音機の製造で商売に成功し、大会社の社長になる。一方、刑務所を出たエミールは、知らずにルイの会社の工場に就職する。そこで、美人秘書(ロラ・フランス)に一目惚れ。
 やがて、社内でルイとエミールは再会、最初ルイはエミールを冷たくあしらっていたが、何といっても昔の仲間だ。ルイはエミールと美人秘書を結婚させようとする。しかし、彼女には恋人がいた。エミールは失恋し、ルイも昔の刑務所仲間たちに見つかって恐喝される。
 会社に新しい工場がオープンする日、ルイとエミールはすべてを投げ打って、二人だけで自由を求める旅に出るのだった。
 このラストシーンは、映画史上有名。中学生の頃(従って30年以上前)、NHK教育の『世界名画劇場』で観た記憶がある。
 トーキー初期のドタバタ喜劇。
 刑務所と工場が実によく似ている。ここからチャップリンの『モダンタイムズ』までは、そう遠くない。

7月7日 邦画74

 今夜はゼミ生とSABU監督『蟹工船』(2009年)を京都シネマで。もちろん、原作は小林多喜二で、山村聡監督作品(1953年)もある。
 戦前のオホーツク海を航行する蟹工船の悲惨な生活と、労働者の団結・蜂起・挫折を描いた作品である。原作や旧作と異なるのは、新庄(松田龍平)という労働者のリーダー格の若者を設定したこと、彼を中心に冒頭で集団自殺が試みられ、労働者たちの回想や想像が随所に織り込まれたこと、そして、新庄とその仲間が逃亡を企て、ロシア船に救出される件などであろう。ここで新庄らは謎の中国人に出会い、団結の必要を自覚する。
 こうした工夫が、旧作に比べて本作からリアリティを奪っている気がする。新庄や根本(高良健吾)ら労働者たちも、「イケメン」すぎる。彼らの作業服もかっこよすぎる。年寄りがいない。決定的な問題は、残酷非道な監督(西島秀俊)のキャラの弱さである。彼は帝国主義の代弁者にも資本主義の代弁者にも見えない。とりわけ強欲にも冷酷にも見えない。ただ喚き散らしているだけである。
 オールド・ファンは、旧作とちがうと文句を言い、旧作と同じだと批判する。気にしないでください。でも、こんな文句を言われるのが、リメイクのリスクでもあるでしょう。
 通行人で森本レオが一瞬登場したりするのは、お愛嬌。

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