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さて、昼間に大学を抜けて京都シネマでディアーヌ・キュリス監督『サガン 悲しみよこんにちは』(フランス、2008年)を観賞。
1954年、当時まだ18歳だったフランソワーズ・サガン(シルヴィ・デスデュー)は、小説『悲しみよこんにちは』で、一躍世界的なスターになった。途方もない富と名声を手に入れ、取り巻きに囲まれて暮らすサガン。やがて、交通事故、結婚、離婚、再婚、出産、離婚、酒と麻薬と、次々にスキャンダルがサガンを襲う。
同棲相手だったペギー(ジャンヌ・バリバール)に先立たれ、サガンは小説も書けなくなり、破産状態に陥る。健康状態も不安である。最後には、成長した一人息子(アレクシ・ミシャリク)と面会することも拒絶して、家政婦に看取られながら、生涯を終えた。2004年のことである。享年69歳。
自らが生前に用意した墓碑銘には、「人生と作品を手際よく片付けたが、その死は本人だけの事件だった」とある由。
自作を「小曲」と呼ばれ、創作に悩み、孤独を恐れる繊細な女性の物語である。
若い時の成功は、往々にして残酷なものだ。
自分の晩年をも想像してしまう。
デスデューはじめ、出演者たちが、実にみごとに老いていく。
ジーン・セバーグ主演で『悲しみよこんにちは』は映画化されているが、そちらは未見です。
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