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今夜は自宅でビデオをもう一本。
池広一夫監督『若親分』(大映、1965年)。市川雷蔵の「若親分」シリーズ第一作です。
時代は日露戦争後。南条組の親分(南部彰三)が何者かに殺された。一人息子の武(雷蔵)は海軍兵学校を出た海軍少尉だが、母(原泉)の反対を押し切って組の跡目を継ぐ。若親分誕生である。
父を殺した渡世人が寄宿していた滝沢組の親分(石黒達也)と武は対決、滝沢の右手を切り落とす。次いで、父の贔屓にしていた浪曲師(南春夫)による追善興行を企画するが、これを妨害しようとする太田黒組(組長は佐藤慶)と対立するようになる。実は、件の渡世人に父を殺させたのも、太田黒だった。
やがて、武は太田黒一家と単身で対決、父の仇をとるが、結婚を約束した幼馴染の京子(朝丘雪路)を残して自首していく。
他に、藤村志保や山下洵一郎(『越前竹人形』)、人力車夫に山田吾一(まだ若い)、成田三樹夫、そして、このシリーズの常連、水原浩一など。
雷蔵の好演で、東映ヤクザ映画とは異なるテイストになっています。
佐藤慶の悪役は、若いながらも堂に入っています。
南春夫の浪曲もさすがの迫力。
殺される南条親分役の南部彰三は、何とシベリア出兵に従軍した経験があるとか。この作品の時代背景と、それほど遠く離れてはいないわけです。いやはや驚き。
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