Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

8月17日 邦画97

 今夜は自宅でビデオをもう一本。
 池広一夫監督『若親分』(大映、1965年)。市川雷蔵の「若親分」シリーズ第一作です。
 時代は日露戦争後。南条組の親分(南部彰三)が何者かに殺された。一人息子の武(雷蔵)は海軍兵学校を出た海軍少尉だが、母(原泉)の反対を押し切って組の跡目を継ぐ。若親分誕生である。
 父を殺した渡世人が寄宿していた滝沢組の親分(石黒達也)と武は対決、滝沢の右手を切り落とす。次いで、父の贔屓にしていた浪曲師(南春夫)による追善興行を企画するが、これを妨害しようとする太田黒組(組長は佐藤慶)と対立するようになる。実は、件の渡世人に父を殺させたのも、太田黒だった。
 やがて、武は太田黒一家と単身で対決、父の仇をとるが、結婚を約束した幼馴染の京子(朝丘雪路)を残して自首していく。
 他に、藤村志保や山下洵一郎(『越前竹人形』)、人力車夫に山田吾一(まだ若い)、成田三樹夫、そして、このシリーズの常連、水原浩一など。
 雷蔵の好演で、東映ヤクザ映画とは異なるテイストになっています。
 佐藤慶の悪役は、若いながらも堂に入っています。
 南春夫の浪曲もさすがの迫力。
 殺される南条親分役の南部彰三は、何とシベリア出兵に従軍した経験があるとか。この作品の時代背景と、それほど遠く離れてはいないわけです。いやはや驚き。
 
 

 今日は久しぶりに京都シネマ。
 クリスチャン・デュゲイ監督『ココ・シャネル』(2008年、イタリア、フランス、アメリカ)。
 1954年、ファッション・デザイナーのココ・シャネル(シャーリー・マクレーン)は戦後復帰にコレクションを開く。コクトーもヴィスコンティもやって来て、マレーネ・デートリッヒやウィンストン・チャーチルからは祝電が届く。しかし、結果は大失敗で酷評される。ビジネス・パートナーのマルク(マルコム・マクダウェル)は、会社の譲渡とココの引退を提案する。
 しかし、ココは挫折に屈しはしなかった。幼くして母を亡くしたシャネル(当時はガブリエルという名)は、父にも捨てられ修道院で育つ。18歳になったシャネル(バルボラ・ボブローヴァ)は親戚のアンドリエンヌとともに洋裁店の針子になる。そこで、シャネルは貴族の将校エチエンヌ(サガモア・ステヴナン)に見初められ、彼のシャトーで暮らすことに。しかし、エチエンヌはシャネルと結婚する気はなかった。やがて、二人は決別する。
 シャネルは帽子のデザインに才能を示すが、商売はうまくいかない。そんな折、彼女はエチエンヌの親友ボーイ(オリビエ・シトリュック)と再会、彼の資金援助で新店舗を開く。シャネルとボーイは愛し合うが、第一次世界大戦が勃発してボーイは従軍する。終戦後、二人の感情はすれ違い、ようやく二人が結婚を決意した矢先に、ボーイは交通事故で亡くなってしまう。
 人生で唯一愛した人ボーイ――彼と始めたビジネスだからこそ、断念するわけにはいかない。シャネルはマルクを説得して、もう一度コレクションを開き、大成功となる。
 さすが、シャーリー・マクレーンは貫禄ですね。「香水を選べない女に未来はない」など、辛らつな名言が次々に飛び出します。「ファッションは昼間は毛虫で、夜は蝶になる」とも。意味深長ですね。
 当然ながら、美術や衣装も豪華。
 現在(1954年)と過去が白黒映像につながれて、巧みに交差していきます。
 身分や出自が人間の運命を多分に左右していた時代の、立志伝中の物語であり、20世紀のフランス・ファッション史でもあります。

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事