Koji Murataの映画メモ

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9月15日 外国映画81

 今夜は東京のホテルでピーター・バーグ監督『ハンコック』(アメリカ、2008年)。
 ジョン・ハンコック(ウィル・スミス)は不死身のスーパースターだが、酒癖が悪い上、悪党を退治する時に暴れ過ぎて周囲を破壊してしまう。そのため、ロスの市民たちからは「クソ野郎」(asshole)と嫌われている。
 だが、広告マンのレイ(ジェイソン・ベイトマン)は、ハンコックに救われたことから、彼のイメージアップ戦略を考案する。そのために、ハンコックはいったん逮捕されて刑務所に暮らすことになる。実は、レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン)も不死身の超能力者だった。ハンコックとメアリーは何世紀も前から夫婦だったが、80年前にハンコックが記憶を喪失していたのだ。しかし、この二人は接近し愛し合うと超能力を失い、普通の人間になってしまう。だから、メアリーはハンコックから遠ざかっていたのである。
 ハンコックは刑務所を脱走した凶悪犯たちを退治し、レイやメアリーの下から離れていく。
 「ジョン・ハンコック」というのは、アメリカの建国の父の一人で、独立宣言に署名していますが、その署名の字が大きすぎたことから、「サイン」「署名」の代名詞です。記憶喪失で名前を忘れた主人公が、病院でサインを求められて、自分の名前だと思い込んでしまったのです。
 メアリーによると、ハンコックは「神様が人類のために残した最後の保険」なのだそうです。
 嫌われ者のスーパーヒーロー、愛するが結ばれない二人――他愛のないアクション・コメディながら、気の利いた設定です。
 因みに、主人公とメアリーが80年前にマイアミで一緒に観た映画は、ボリス・カーロフの『フランケンシュタイン』だったそうです。彼も本当は心の優しいモンスターでしたね。

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