Koji Murataの映画メモ

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9月19日 邦画112

 今夜は自宅で松林宗恵監督『社長太平記』(東宝、1959年)。1956−71年まで続いた「社長シリーズ」の第七作。
 錨商事は、婦人下着の製造販売を手がけている。社長の牧田(森繁久弥)は元海軍水兵で、養子のため会長である妻の母(三好栄子)には頭が上がらない。
 牧田は料亭の女将(藤間紫)らと浮気を重ねているが、大森専務(小林桂樹)や朝比奈庶務課長(加東大介)が支えている。雨川営業部長(三木のり平)は宴会好きだ。実は、大森は海軍の元軍曹、朝比奈は巡洋艦の艦長であった。牧田と大森、朝比奈の立場は、今では逆転しているのだ。大森は朝比奈の娘(団令子)に惚れているが、彼女は社長秘書の中村(久保明)と密かに交際している。逆に、大森はバーのマダム(淡路恵子)に惚れられているが、社長が彼女にご執心だ。
 関西から大手の桜商会(専務役は山茶花究)が進出してきた。錨商事と桜商会はそれぞれ、デパートの仕入課長(有島一郎)に接待攻勢をかける。ようやく錨商事が契約を勝ち取るが、同社の工場が火事で全焼してしまう。牧田社長は太平の夢を破られて茫然自失となるが、朝比奈と大森の奮闘で商品は無事だったのだ。
 会社の朝礼がビルの屋上でおこなわれ、電話交換手(水野久美)が社内の情報を握っている。
 海軍から会社へ――日本人の帰属意識と価値観の転換を示していよう。
 出演者の男優の多くが亡くなっているが、森繁と小林、それに久保が存命。小林は今年で86歳になります。三國連太郎と同い年ですね。
 松林監督は最近亡くなりました。合掌。

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