Koji Murataの映画メモ

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9月24日 邦画120

 今夜はまた大坂・九条のシネ・ヌーヴォまで。
 田中絹代監督『お吟さま』(松竹、1962年)。原作は今東光、脚本は成沢昌茂、撮影は宮島義勇。
 天正年間。茶人・千利休(中村鴈治郎)の妻りき(高峰三枝子)の連れ子お吟(有馬稲子)は、キリシタン大名の高山右近(仲代達矢)を愛している。しかし、右近には妻があり、また、ゼウスに仕える身でもある。お吟は万代屋(伊藤久哉)という商家に嫁ぐが、右近を忘れられず、不幸な夫婦生活が3年も続く。
 太閤秀吉(滝沢修)はキリシタン禁令を発した。右近も所領を奪われ畿内から追放となる。秀吉はまた、お吟の美貌に惹かれる。石田光成(南原宏治)は、右近の復権を阻止し、お吟を秀吉のものにするため、二人の不義密通をでっち上げようとするが、ますます二人の愛情は深まってしまう。お吟は右近を追って加賀に向かおうとするが、すでに利休の屋敷は秀吉の手の者に包囲されていた。利休は別れの茶をふるまい、お吟は愛を貫いて自害するのだった。
 茶の湯とキリスト教は関わりが深いようです。
 他に、利休の嫡男に田村正和(まだ童顔です)、お吟の侍女に富士真奈美、北政所に三宅邦子、淀君に月丘夢路などなど。笠智衆や千秋実の顔も。
 特別出演で、岸恵子も登場する。関白・秀次の愛を拒否し、毅然として磔になる農民の役である。科白はない。
 黄金色の茶室で秀吉がお吟に迫る。権力の恐ろしさと醜悪を際立たせている。さすがは滝沢修。
 有馬稲子、最近気になる存在になりました。
 この作品、1978年に熊井啓監督がリメイクしているそうです。
 成沢ら多くのスタッフに支えられたのでしょうが、監督としての田中絹代もなかなかのもの。
 セピア色というか小豆色の映像が心に残ります。

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