Koji Murataの映画メモ

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10月1日 邦画125

 東京からモスクワに向かう機内で2本(現在はイルクーツク)。
 まず一本目。細田守監督『サマーウォーズ』(2009年)。アニメです。
 数学好きでシャイな高校生・健二は、憧れの夏希先輩に頼まれて、先輩の実家で夏休みの数日を過ごす。夏希の実家・陣内家は武田信玄の家臣だった武家の家柄で、大祖母を中心に団結していた。実は、この大祖母の90歳の誕生日で、夏希はボーイフレンドを紹介すると約束していたのだ。
 ある夜、健二の携帯に謎の数式が届き、彼はそれを解いてしまう。翌日、町は渋滞に陥る。各種の公共施設も混乱していた。なんと、世界で10億人もが登録する仮想世界オズのセキュリティが破られ、何者かが侵入して現実世界を混乱させていたのだ。
 その頃、夏希の叔父で10年前に家出した侘助が家に戻ってきた。彼はアメリカで知識欲のある人工知能の開発に成功、国防省がその人工知能「ラブマシーン」をオズに解き放ってしまったのが、混乱の原因だった。身内がトラブルの種を作った知った大祖母は、一家と知人たちを励まし、団結するように諭して、息を引き取る。
 健二が数学の能力を活用し、ネットお宅の少年・主馬も強力なアバターを操って、「ラブマシーン」と戦う。陣内一家も総出で強力だ。最後は花札で雌雄が決せられる。こうして、陣内家の人々はオズの秩序を回復し、地球を滅亡から救うのだった。
 アバターとか、よくわからないネット用語が飛び交うが、こういう仮想世界を描くには、アニメが効果的だろう。
 登場人物たちは、オズの仮想世界と陣内家の地縁・血縁の世界を往復する。不思議な感覚である。
 日本のアニメが宮崎駿に尽きるわけではないことを、痛感させる力作である。

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