Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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10月14日 外国映画91

 広島に向かう新幹線の中でもう一本。
 ロベルト・ロッセリーニ監督、フェデリコ・フェリーニ脚本『無防備都市』(1945年、イタリア)。
 第二次世界大戦末期、ドイツ占領下のイタリア。
 レジスタンスの指導者マンフレーディ(マルチェロ・バリエーロ)が同志フランチェスコのもとに逃げのびてくる。近くの教会の神父(アルド・ファブリッツイ)も協力者である。だが、やがてフランチェスコらは捕らわれ、護送トラックを追いかける妻のビーナ(アンナ・マニャーニ)は銃殺される。
 マンフレーディはいったん脱出したが、愛人の裏切りのため、神父らととも捕まってしまう。彼の愛人はゲシュタポの女性工作員によって、レズビアンと麻薬に陥っていたのだ。残酷なゲシュタポの隊長ベルグマン中佐(ハリー・ファウスト)はマンフレーディを拷問にかけ、死なせてしまう。翌日、教会の子供たちの見守る中で、神父も銃殺される。「死ぬことは難しくない。生きることが難しいのだ」と、神父は言う。
 第二次世界大戦終了すぐに撮影されているだけに、リアリティがきわだっている。イングリッド・バーグマンを感激させ、オットー・プレミンガー監督が映画史を分かつ傑作と絶賛した作品。
 護送車を追うビーナが撃たれるシーンは、あまりにも有名。私もこのシーンだけは何十年も前から知っていました。また、拷問のシーンの凄惨なこと。
 イタリア・ネオリアリズムの嚆矢とされる作品です。

10月14日 外国映画90

 自宅でビデオ。ルキノ・ヴィスコンティ監督の大作『山猫』(1963年、イタリア、フランス)。
 イタリア統一時のシシリア。大貴族のサリーナ公爵(バート・ランカスター)は、「現状を維持するには変わるしかない」と信じている。山猫が公爵家の家紋である。
 彼は戦火を逃れて、家族とともに田舎の別荘に移る。そこで、統一運動に参加した野心家の甥・タンクレディ(アラン・ドロン)を、公爵は地元の新興ブルジョアの娘(クラウディア・カルディナーレ)と結婚させる。身分違いだが、ブルジョアの財力が必要なのだ。山猫とジャッカルの結婚である。壮大な結婚パーティーが開かれるが、公爵の心は暗い。誰よりも、彼は自分たちの階級の時代の終焉を予感していたのだった。
 サリーナ公爵演じるランカスターは、当時まだ50歳だが、重厚な人物造形に成功している。おそらく、矛盾に満ちた、しかし冷厳な公爵は、「赤い貴族」と呼ばれたヴィスコンティ本人なのでしょう。
 アラン・ドロンの美しいこと。カルディナーレも妖艶。他に、ジュリアーノ・ジェンマの顔も見える。この人も懐かしい。
 豪華かつ重厚な作品です。ラペンドーサによる原作も読んでみたくなります。

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