Koji Murataの映画メモ

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10月26日 邦画130

 出張先で仕事の合間にDVD(われながら、もうビョーキですね)。
 島津保次郎原作・脚色・監督『隣の八重ちゃん』(松竹、1934年)。
 スタッフには、豊田四郎や吉村公三郎、木下恵介など、錚々たる名前が。
 昭和初期の東京の郊外。天気がいいと富士山が見える!
 二軒の家族が隣接して暮らしており、親戚同様の間柄。
 女学校に通う隣の八重ちゃん(逢初夢子)は、帝大の独法(ドイツ法学科のこと)に通う恵太郎(大日方傳)に好意を抱いている。青年も八重ちゃんが好きだ。
 ある日、八重ちゃんの姉・京子(岡田嘉子)が、嫁ぎ先から出戻って来る。その京子も恵太郎に関心を示し、八重ちゃんはヤキモキする。だが、恵太郎が京子の告白を拒んだため、京子は家出してしまう。折から、八重ちゃんの父は栄転して朝鮮に行くことになり、八重ちゃんは女学校卒業まで恵太郎たちの一家と過ごすことになる。
 「もう隣の八重ちゃんじゃないわ」の台詞で映画は終わる。
 松竹蒲田調の都会派恋愛劇。
 両家の母親たちを演じた飯田蝶子と葛城文子が、いい味を出している。
 それなりの中流家庭でも、内風呂はないようで、石鹸とタオルだけをもって、皆が銭湯に出かけている。
 恵太郎は八重ちゃんの友達(高杉早苗=本作でデビュー)に、フレデリック・マーチに似ていると言われてご機嫌です。
 それにしても、家出した京子の行方が気になる終わり方です。
 若き日の岡田、思ったいたよりはるかに美人で驚きました。この女優はのちにソ連に出奔し、戦後かなり経ってから帰国します。

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