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例によって東京に向かう新幹線の中でDVDを一本。
デルバート・マン監督『マーティ』(アメリカ、1955年)。アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、カンヌ映画祭グランプリを受賞した作品。
ニューヨークのブロンクス。34歳になるイタリア系の精肉店員マーティ(アーネスト・ボーグナイン)は、優しく善良だが容姿に恵まれず、結婚できない。週末に親友のアンジー(ジョー・マンテル)とクラブに出かけても空振りばかりだ。
そんな彼がクラブで、男にふられた高校教師のクララ(ベッツィ・ブレア)と出会う。二人は意気投合する。日頃はマーティに結婚を勧めてばかりいる母親も、いざ息子に恋人ができると、自分が見捨てられることを恐れて反対し、アンジーもクララを嫌う。だが、マーティは躊躇をふり捨てて、クララとの交際を決意するのだった。
テレビ・ドラマの映画化だそうですが、舞台劇の趣きもあります。等身大の男女の恋愛を描いて話題になった作品です。まだ、ニューヨーカーが母親と同居していた時代の話です(イタリア系ということも重要でしょう)。
マーティの叔母が母に言う台詞。「大学出(の女)は商売女と紙一重」。
それほどの傑作とは思わないが、悪役の多かったボーグナインが善良な男を好演しています。心温まる佳作ではあります。
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