Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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12月31日 邦画158

 今年最後の映画です。これで270本になります。
 選択に悩んだのですが、雷蔵のデビュー作を新幹線の車内で。
 田坂勝彦監督『花ノ白虎隊』(大映、1954年)。
 幕末、会津に官軍が迫る。日新館で学ぶ若者たちも白虎隊として藩防衛のために立ち上がる。篠原家では長男も戦死し、次男の準之助(市川雷蔵)が家長として出征することに。許婚の百合(峰幸子)と三々九度を交わして出陣する。小林八十次郎(勝新太郎)も病身の父(小川虎之助)を抱えて出陣する。百合の兄・池上仙吉(花柳武始)は秀才の誉れ高くフランス留学を夢見ていたが適わず、戦場に向かう。激戦の末、彼ら若者たちは矢つき刀折れて自刃するのだった。
 雷蔵だけでなく勝新のデビュー作でもあります。雷蔵はまだ22歳です。
 他に篠原の祖母役に毛利菊枝、兄嫁に阿井美千子、官軍の司令官に黒川弥太郎ら。
 田坂監督は確か、巨匠・田坂具隆監督の弟だと思います。

12月31日 邦画157

 三条のMOVIXで角川歴彦製作総指揮、若松節朗監督『沈まぬ太陽』(2009年、角川映画)。原作はもちろん山崎豊子。
 国民航空というナショナル・フラッグの航空会社が舞台。
 恩地(渡辺謙)は労働組合の委員長として活躍するが、会社に疎まれカラチ(パキスタン)、テヘラン、ケニアと厳しい途上国に左遷される。妻(鈴木京香)はけなげに夫を支えるが、子供たちには大きなしわ寄せが及ぶ。一方、組合の副委員長だった行天(三浦友和)は体制に順応して出世の道を歩む。
 国民航空は御巣鷹山のジャンボ・ジェット機墜落事故という大惨事を引き起こす。帰国した恩地は遺族の世話係として粉骨砕身する。首相(加藤剛)の肝煎りで関西財界の重鎮・国見(石坂浩二)が国民航空の会長に起用され、改革に当たる。国見は恩地を重用し、社内の不正を正そうとする。だが、これが行天常務や子会社の社長・八馬(西村雅彦)との対立を生み、やがては政界を巻き込む事態になる。
 国見は八馬を解任して勇退する。恩地は行天の報復人事で、再びアフリカに飛ばされるが、その行天も背任・横領が発覚して東京地検に検挙されるのだった。
 「沈まぬ太陽」とはもちろん日本でもあります。高度成長と会社至上主義の時代のあと、モラルを喪失していく社会、しかし、なお日本再生に尽力しようという人々を、航空会社に仮託して描いています。
 3時間を越えるドラマながら、飽きません。
 西村が実にうまく老けていく。加藤剛演じる首相のモデルは、明らかに中曽根首相です。加藤が痩せていたのには驚きました。大岡越前もお年ですね。
 ラスト・シーンがやや感動の強要のような気がしてしまいます。
 他に宇津井健や香川照之ら。山田辰夫の遺作でもあります。
 今年で御巣鷹山墜落事件から四半世紀が経ちます。思えば、あの頃が戦後日本経済の頂点でした。
 

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