Koji Murataの映画メモ

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 午前中に九条のシネヌーヴォへ。
 豊田四郎監督『恍惚の人』(東宝、1973年)。原作は有吉佐和子、脚本は松山善三。
 立花老人(森繁久弥)は妻を亡くしてから痴呆症を患う。長男(田村高広)も長女(乙羽信子)もわからない。わかるのは、世話をしてくれる嫁の昭子(高峰秀子)だけだ。
 やがて、老人の痴呆は進み、「もしもし」とつぶやきながら、亡妻の遺骨をかじり、ついには排泄物に塗れた生活になる。肉親も見放す中で、嫁だけが甲斐甲斐しく世話を焼き、老人の最期を看取るのだった。
 白黒の映像が効果的。糞塗れのシーンがあるから、白黒にしたのだそうですが。
 森繁はたいへんな力演ですが、まだ還暦の若さが垣間見られます。
 他に、中村伸郎や浦辺粂子ら。
 先駆的なテーマの作品です。
 自宅でDVD。
 リドリー・スコット監督『ブラックレイン』(1989年、アメリカ)。松田優作の遺作です。
 ニック(マイケル・ダグラス)は、ニューヨーク市警で汚職の嫌疑をかけられている刑事だ。同僚のチャーリー(アンディ・ガルシア)と一緒のところで、日本のヤクザ佐藤(松田)の殺人に遭遇し、格闘の末に逮捕する。ところが、日本政府からの圧力で、佐藤は大阪に送還されることになった。ニックとチャーリーが同行する。
 しかし、二人は大阪の空港で佐藤に逃げられてしまう。実は、佐藤は大親分の菅井(若山富三郎)と、偽ドル作りをめぐって対立していたのだ。一方、ニックは大阪府警とも何かとトラブルを起し、松本警部補(高倉健)を困らせる。
 やがて、チャーリーが佐藤に殺された。ニックは復讐を誓う。だが、強引な捜査のため、彼は強制送還されそうになる。アメリカ人のクラブホステス・ジョイス(ケイト・キャプシー)や松本の協力をえて、ニックはついに佐藤を捕らえるのだった。
 『ブレードランナー』さながらの妖しい町並みが描かれ、アメリカの個人主義と日本の集団主義が対比されています。日本経済の絶頂期であり、日米貿易摩擦のピークでもありました。
 高倉健がアンディ・ガルシアと英語で歌を歌い、若山が怪しい英語を話します。
 「B29が大阪の街に黒い雨を降らせた。アメリカは自分たちの価値観を押し付け、そのため、佐藤のような義理人情を心得ない若者が育った」−−菅井のこの科白が、タイトルの由来です。
 神戸の元町も一瞬出てきます。

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