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次に、沖田修一監督『南極料理人』(2009年)。
南極の気象観測隊の8人の物語。
氷点下54度の南極。ペンギンはおろかバイ菌もいない。そんな中で、男たちの数少ない楽しみは、食事だ。
海老フライ、ローストビーフ、フランス料理のフルコースと、海上保安庁から派遣された調理師の西村(堺雅人)が腕をふるう。
隊長(きたろう)はラーメンが品切れと知って愕然としてしまう。若い隊員(高良健吾)は、長距離電話で彼女にふられてしまう。きむずかしい氷雪学者(生瀬勝久)は南極でしか研究できないが、そのため夫婦の中に亀裂が生じている。医者(豊原功補)は、帰国してトライアスロンに出場することを楽しみにしている。
ようやく待ちに待った帰国。平凡な日本の日常に戻って、西村はふと、自分は本当に南極に行ったのだろうか、と自問するのだった。
料理だけで、これだけ話題豊富な作品に仕上がるとは。
しかし、極限の状況での原初的な欲求というのは、奥の深いテーマです。
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