Koji Murataの映画メモ

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 次に、沖田修一監督『南極料理人』(2009年)。
 南極の気象観測隊の8人の物語。
 氷点下54度の南極。ペンギンはおろかバイ菌もいない。そんな中で、男たちの数少ない楽しみは、食事だ。
 海老フライ、ローストビーフ、フランス料理のフルコースと、海上保安庁から派遣された調理師の西村(堺雅人)が腕をふるう。
 隊長(きたろう)はラーメンが品切れと知って愕然としてしまう。若い隊員(高良健吾)は、長距離電話で彼女にふられてしまう。きむずかしい氷雪学者(生瀬勝久)は南極でしか研究できないが、そのため夫婦の中に亀裂が生じている。医者(豊原功補)は、帰国してトライアスロンに出場することを楽しみにしている。
 ようやく待ちに待った帰国。平凡な日本の日常に戻って、西村はふと、自分は本当に南極に行ったのだろうか、と自問するのだった。
 料理だけで、これだけ話題豊富な作品に仕上がるとは。
 しかし、極限の状況での原初的な欲求というのは、奥の深いテーマです。
 成田からワシントンに向かう機内で2本。
 まず、ティム・バートン監督『チャーリーとチョコレート工場』(米英、2005年)。
 ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)は天才ショコラティエで、世界一のチョコレート工場をもっているが、工場は完全に隔離されており、中ではウィリーと小人のウンパ・ルンパたちが様々なチョコレートを作っている。
 ある日、ウィリーは5人の子供を工場に招待することにした。
 まず、食いしん坊の少年はチョコレートの滝で溺れる。競争心の強い少女はブルーベリーになってしまう。わがままな金持ちの少女はゴミ処理施設に転落する。そして、コンピューターおたくの知ったかぶりの少年は、テレポートに失敗してしまう。
 残ったのは、貧しいが心優しいチャーリー(フレディ・ハイモア)とそのお爺ちゃん(デヴィッド・ケリー)だけだった。ウィリーはチャーリーから家族の大切さを学び、歯科医の父(クリストファー・リー)との再会を果たすのだった。
 美しい映像と奇想天外な仕かけは、バートン・ワールド。デップも、怪しいウィリー・ウォンカを楽しそうに好演しています。チャーリー以外の子供たちは、貪欲や傲慢を象徴していますが、親たちのイミテーションでもあります。実は、ウィリーも父の才能と狭量を受け継いでいるのです。
 前夜は久しぶりに「朝生」で疲れましたが、また京都駅前シネマに。今度はフランス映画祭です。
 ホセ・ルイス・ゲリン監督『シルビアのいる街で』(フランス=スペイン、2007年)。
 6年前に出逢った恋人のシルビアを捜すために、若い画家(グザヴィエ・ラフィット)は、ストラスブールに滞在している。ある日、シルビアそっくりの女性(ビラール・ロペス・デ・アジャラ)をみつけ町中を追いかけたが、別人だった。今日も画家はシルビアを捜し続ける。
 美男美女、そしてストラスブールの街並みも美しい。
 画家の目を通して、多くの女性や男女、親子の姿が描かれています。
 しかし、要するにストーカーという気もしてしまいます。
 二人の短時間の会話以外は、ほとんどサイレントのような作品です。

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