Koji Murataの映画メモ

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 9.11から9年経ちました。
 さて、夕刻、駅前シネマに。
 エリック・ロメール監督『獅子座』(1962年、フランス)。
 売れない音楽家のピエール(ジェス・ハーン)は、叔母の莫大な遺産を相続することになる。早速、仲間を集めて大騒ぎだ。8月に40歳の誕生日を迎える直前のことだった。彼の星座が獅子座である。
 ところが、もう一人の従兄弟が財産を独占することになる。ピエールはアパートを追われ、ホテルを転転とする。友人たちから金を借りようにも、みな夏のバカンスに出てしまっている。
 ついに、ピエールはルンペン生活を送るようになる。その頃、件の従兄弟が交通事故死し、遺産はすべてピエールのものに。しかし、何も知らないピエールの惨めな生活は続く。8月22日の夜、たまたま友人が彼を発見、ピエールは獅子座の強運を喜ぶのだった。
 だんだん恥も外聞もなくしていく主人公の姿が哀れです。そこにヴァイオリンの切ない演奏が重なります。
 パリの町並みを十分堪能できるのも魅力です。
 ロメールの監督第一作とか。

 大阪・天満橋のエル・シアターで試写会。
 三池崇史監督『13人の刺客』(東宝、2010年)。
 工藤栄一監督による1963年の集団時代劇の傑作をリメイクしたもの。
 幕末。明石藩主の松平斉韶(稲垣吾郎)は残虐非道な暴君だが、将軍の実弟で老中・土井大炊頭(平幹二郎)も手が出せない。その斉韶が来年には老中に登用されるという。土井は目附の島田新冷衛門(役所広司)を召し出し、斉韶暗殺を命じる。
 島田ら13人の刺客は、参勤交代の帰路に明石藩の一行300人を襲撃すべく、落合宿に要塞を築く。明石藩の用人・鬼頭半兵衛(市村正親)は島田の同門だが、命がけで主君を守ろうとする。島田の「天下万民のため」という大義と鬼頭の忠義が、落合宿で全面対決することに。
 他に、松方弘樹、山田孝之、伊勢谷友介、伊原剛史、松本幸四郎ら、豪華な顔ぶれ。
 旧秩序と新世代との葛藤、価値観と価値観との衝突などなど――今日の日本の時代状況にも訴えかけるものがあります。
 優れたオリジナルをリメイクすることは至難の業ですが、本作はそれに見事に成功しています。ラスト50分の死闘は「三池ワールド」そのもので、スケールにおいて旧作をしのいでいます。
 9月25日公開です。時代劇ファンなら見逃せない作品です。

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