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自宅でビデオ。
芳村公三郎監督『地上』(大映、1957年)。原作は金沢出身の作家・島田清次郎、脚本は新藤兼人。
大正時代の金沢。大河平一郎(川口浩)は金沢中学5年生で、母(田中絹代)と二人で貧しい生活を送っている。平一郎は地元の実業家吉倉(清水将夫)の娘・和歌子(野添ひとみ)に恋をしており、彼女も平一郎に好意を抱いていた。だが、吉倉の工場には平一郎の友人が働いており、そこでストライキが起こる。平一郎も事件に巻き込まれ、しかも和歌子との文通が発覚して、停学になってしまう。
一方、冬子(香川京子)という娘が輪島から金沢に、芸者に売られてくる。冬子は平一郎と母と親しくなるが、吉倉の背後にいる東京の大実業家・天野(佐分利信)の妾になって、東京に向かうことに。
和歌子との仲を割かれ、停学になった平一郎も、母とともに東京に向かうのだった。
他に、殿山泰司や山茶花究、潮万太郎ら、お馴染みの顔ぶれ。
三者三様の若者の人生。吉村監督らしく、金沢の花柳界は巧みに描かれているが、その背後にある階級闘争の描写は、やや冗長で平板な気がする。
松江から還ってきたばかりですが、金沢もまた美しい街です。
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