Koji Murataの映画メモ

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 夕刻、京都シネマに。
 イ・チュンニュル監督・脚本・編集のドキュメンタリー『牛の鈴音』(韓国、2008年)。
 韓国の田舎で、足の不自由な寡黙な老人と口うるさい妻が、40歳になる牛を飼っている。この牛の働きで、老夫婦は9人の子供たちを育て学校に送り、自らの生計を立ててきた。だが、老いた牛の寿命は尽きようとしていた。老人の体調も不良だ。妻や子供たちが牛を売るように言っても、老人は聞かない。妻は愚痴をこぼしながら、牛の世話をし働き続ける。そして、牛は静かに息を引き取る。あとには、牛の鈴音が残っていた。
 淡々とした、しかし、感動的なドキュメンタリー。
 この老夫婦や老いた牛が、韓国の成長を牽引してきたのでしょうが、今や確実に忘れられようとしています。監督も自分の父の世代に作品を重ね合わせている。
 夫の寡黙と妻の饒舌が対照的で、笑いを誘う。
 老夫婦が泣き、そして、牛も涙を流していました。
 日本語の題字は、今や農村開発に熱心な菅原文太によるそうです。
 

 今日は梅田ガーデンシネマの「大雷蔵祭」に。
 井上梅次監督・脚本『女と三悪人』(大映、1962年)。
 江戸末期の両国が舞台。
 旅芸人の女座長・喜久之助(山本富士子)は、評判の美人。借金のために但馬屋(三島雅夫)の愛人になっているが、ならず者の坊主・竜運(勝新太郎)や腕利きの浪人・鶴木(大木実)も惚れている。そこに、流れ者の芳之助(市川雷蔵)が現れる。これで「女と三悪人」である。
 すぐに、喜久之助と芳之助は惹かれあう。これに横恋慕しようとした役者(島田竜三)に命を狙われ、芳之助はこの役者を殺してしまう。しかも、喜久之助を救おうと、芳之助と鶴木が博打で稼いだ100両は、竜運和尚の作った贋金だった。そのため、芳之助は十手持ちに追われる羽目に。当初、竜運や鶴木は芳之助に嫉妬していたが、喜久助が本当に惚れていると知り、二人を助けることに。だが、芳之助に惚れた居酒屋の娘(中村玉緒)の訴えで、芳之助は再び危難を迎える。
今日と同様の不景気が時代背景(ただし、こちらはデフレではなくインフレ)になっています。
 作中、雷蔵が「お嬢吉三」を演じている。この物語そのものが「お嬢吉三」を下敷きにしている。芝居小屋を舞台に、恋敵に女性を譲るという設定は、「天井桟敷の人々」をモデルにしている由。
 普段はアクション作品の多い井上監督が、しっとりした時代劇を手がけています。
 三島雅夫というのは、つくづく巧い役者だと思います。
 他に、小林勝彦や浦路洋子、潮万太郎、小林重四郎ら。

1月10日 邦画6

 自宅でもう一本ビデオを。
 田中徳三監督『浮かれ三度笠』(大映、1959年)。
 徳川吉宗の将軍即位で、尾張徳川家に不穏な動きが。そこで、吉宗は甥の松平与一郎(市川雷蔵)と尾張家の菊姫(中村玉緒)を結婚させようとする。だが、菊姫はこの婚約を嫌って江戸屋敷を出奔、与一郎も姿をくらます。姫の手には、幕府への謀反を企てる諸大名の連判状が。
 尾張家からは、兵馬(本郷功次郎)という若侍が姫の探索に遣わされる。道中、兵馬は股旅姿の与一郎と出会い、意気投合する。さらに、公儀隠密も姫を付け狙っている。偶然、与一郎は菊姫の危難を救い、二人は惹かれあっていく。
 名古屋に到着した与一郎と菊姫、兵馬一行は、公儀隠密を退治して、尾張藩主宗春に戦の愚を説き諌める。江戸で菊姫がしぶしぶ見合いに出向いてみると、相手は若殿姿に改めた与一郎だった。
 他に、かしまし娘の三人や左幸子ら。
 時代劇なのに、「ファニーフェイス」とか「ピーナッツ」とかカタカナが登場する。
 雷蔵と徳三のコンビの明朗時代劇。

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