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今日は京都文化博物館へ。今月は、森繁久弥追悼特集です。
衣笠貞之助監督『女優』(東宝、1947年)。脚本は衣笠と久坂栄二郎。
新劇女優・松井須磨子(山田五十鈴)と島村抱月(土方与志)との哀しい恋の物語。駆け出しの松井には離婚歴が二回あり、他方、劇団を指導する島村は早稲田大学教授であり、妻子もあった(娘役に千石規子)。島村は大学を追われ、家族とも別れる。松井には同僚たちの嫉妬が。それでも、松井は「人形の家」や「カチューシャ」の成功で大女優に成長し、二人は劇団を発展させる。だが、その矢先に島村が過労で亡くなっています。島村を亡くし、周囲の無理解に苦しむ松井は、自ら命を絶って島村の後を追うのだった。
他に、河野秋武や三島雅夫、志村喬、伊豆肇、薄田研二、石黒達也ら、芸達者な人々。
森繁は赤井の同僚の役で、まったくの端役。それもそのはず、これが映画初出演だったのです。他にも、千石や土方も映画初出演とか。土方は「赤い貴族」と呼ばれた新劇中興の祖です。
同じテーマの『女優須磨子の恋』が田中絹代と山村聡主演で、しかも同じ年に作られています。
甲乙つけがたいですが、須磨子のヒステリックな性格を山田が力演していますし、シナリオはこちらのほうがしっかりしているように思いました。
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