Koji Murataの映画メモ

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1月4日 邦画4

 京都の自宅に戻ってDVDを一本。
 佐藤純彌監督『人間の証明』(角川映画、1977年)。原作は森村誠一、脚本は松山善三。
 ニューヨークのスラム街から一人の黒人青年が、「キスミー」に出かけると言い残して旅立った。
 東京の高級ホテルで、有名なファッション・デザイナー八杉恭子(岡田茉莉子)のファッション・ショーの開催中に、件の黒人青年ジョニー・ヘイワード(ジョー山中)が「ストウハ」と言い残して殺害される。被害者は西条八十の詩集を手にしていた。
 捜査主任(鶴田浩二)の下、棟居刑事(松田優作)や横渡刑事(ハナ肇)らが捜査に当たる。ニューヨークでも、シュフタン刑事(ジョージ・ケネディ)が捜査に協力する。やがて、「ストウハ」は「ストローハット」、「キスミー」は地名の霧積(群馬県安中、同志社の創設者新島襄の郷里近く)であることが、八十の詩「帽子」から推理される。実は、ジョニーは黒人と日本人のハーフで、ジョニーの父は進駐軍として日本に滞在中に、恭子と結ばれていたのだ。ジョニーは母に会うために来日したが、過去を隠蔽するために恭子はジョニーを殺した。
 他方、恭子の夫(三船敏郎)は政治家で、二人の間には恭平(岩城滉一)という息子がおり、彼はホステスをひき殺して死体を遺棄していた。恭子は息子をニューヨークに逃すが、棟居とシュフタンに追い詰められ、恭平はシュフタンに射殺されてしまう。愛する息子を亡くした恭子は、日本ファッション大賞も辞退し、罪を告白して投身自殺する。
 「母さん、僕のあの帽子どうしたんでしょうね」という科白とジョー山中歌う"Mama, do you remember?"という歌詞は、子供の頃何度も聞いたので懐かしい。
 しかし、こんな粗雑でご都合主義的な作品だったとはびっくり。原作が累計で700万部以上も売れていると知って、さらにびっくり。せいぜい松本清張作品の安っぽい焼き直しといったところ。
 著者(森村)自身の黒人差別意識と占領コンプレックスの醜悪な結晶である。
 脚本の松山は高峰秀子の夫で、日本を代表する脚本家だが、実に公募だったとか。
 森村や深作欣司も登場しているらしいが、気づきませんでした。
 ライバルの鶴田と三船、この作品でも後者が「特別出演」で格上のようです。
 ひき逃げされたホステスの夫役で長門裕之が少しだけ登場します。長門と岡田は名作『秋津温泉』で共演した仲。
 他にも、シェリーやジャネット八田など、もう滅多にはお目にかからない70年代の懐かしい顔に会えたのが、数少ない収穫か。

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