Koji Murataの映画メモ

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10月31日 邦画99

 今夜は自宅でビデオ。
 篠田正浩監督『写楽』(1995年)。
 歌舞伎の稲荷町(下っ端の役者のこと)が舞台で足を怪我して、芝居をやめなくてはならなくなった。しかし、トンボと呼ばれるこの若者(真田広之)には、画才があった。
 他方、松平定信(阪東八十助)の改革で風紀が締め付けられ上で、人気画家の喜多川歌麿(佐野史郎)に裏切られて、版元の蔦屋重三郎(フランキー堺)は追い詰められていた。蔦屋はトンボの画才に目をつけ、彼を写楽と名づけて毒のある顔絵を売り出す。
 しかし、ようやく写楽の人気が出始めた頃、蔦屋は病に倒れ、写楽は歌麿に煽られて、吉原の花魁(葉月里緒菜)と足抜けしようとし、失敗してしまう。こうして、謎の写楽は歴史から姿を消すのだった。
 フランキー堺は写楽の研究者で、彼の企画総指揮による作品です。
 作中、歌舞伎が何度も登場します。市川団十郎を中村富十郎が演じています。さすが、人間国宝の貫禄です。
 他に、岩下志麻ら。加藤治子が廓の女将を演じていて、凄みを出しています。
 真田の動きも見事です。
 江戸の粋と政治的重圧のコントラストが、巧みに描かれています。
 作中、写楽は「しゃらくさい」に由来するとされています。
 「世の中は地獄の上の花見かな」と、写楽は言います。これは小林一茶の俳句のようですね。

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