Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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 みなさん、色々とコメントありがとうございます。
 「江戸のもの」さんは、このブログをわざわざ最初から読み通してくださったのですか?すごい!

 アテネのホテルで持参したDVDを一本。
 成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』(東宝、1966年)。原作はエドワード・アタイヤの『細い線』。
 出版社に勤務する田代(小林桂樹)は、親友・杉本(三橋達也)の妻と関係をもった上、殺害してしまう。本人いわく、重大な「細い線」を超えてしまったのだ。
 暖かい家庭で過ごしながら良心の呵責に苦しむ田代は、ついに妻の雅子(新玉三千代)にすべてを告白する。妻は秘密を共有してくれるが、子供たちのためにこれを忘れてしまうよう求める。田代はさらに悩み、杉本にも告白する。杉本も忘れろと言う。
 だが、田代は自首を決意する。人生の「正面から堂々と出ていく」ためだ。しかし、妻の雅子は夫を「裏口から逃す」ために、夫のウィスキーに毒をもるのだった。
 今度は雅子が良心の呵責に耐えながら、子供たちのために生きなければならなかった。
 犯罪そのものより、心理劇の性格が強い。
 成瀬らしい暖かい日常が随所に挿入され、その分、田代の苦悩がきわだっている。
 他に、草笛光子、加東大介、黒沢年男、そして長岡輝子。長岡は去る10月に102歳で大往生しました。

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