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徳島への車中でDVDを一本。
ヴォルフガング・ベッカー監督『グッバイ、レーニン!』(2002年、ドイツ)。
1989年の東ドイツ。アレックス(ダニエル・ブリュール)の父は、10年前に女性に誘われて西側に亡命してしまった。以来、母のクリスティアーネ(カトリーン・ザース)は社会主義の信奉者となり、熱心に教育やボランティアに携わってきた。ところが、息子のアレックスが反体制デモに参加して逮捕されるところを目撃し、母は心臓発作で倒れる。
数ヶ月の昏睡状態ののち、母は意識を回復した。しかし、その間にベルリンの壁は崩壊し、母の信じた社会主義体制は消滅していた。医師は母にショックを与えてはならないと言う。アレックスは姉のアリアネや恋人で看護婦のララらの協力をえて、母に何とか社会主義体制崩壊の事実を知らせないようにするのだが。
やがて、母は再び発作で倒れ、別れた父と会いたいと語る。父の亡命には秘密が隠されていた。
母を守るための嘘が、やがてアレックス自身の願望でもあることが語られる。
巨大なレーニン像がヘリコプターで撤収される様子は、フェリーニの『甘い生活』でマリア像が運ばれる様子と重なります。
しかし、朝鮮半島の統一は、これどころの騒ぎではないでしょう。
ベルリン国際映画祭で「嘆きの天使」賞受賞。
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