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ロスから成田に向かう機内で2本。
まず、ポール・ハギス監督・脚本『クラッシュ』(アメリカ、2005年)。
ロサンジェルスでのありふれた交通事故から、前日の様々な出来事の回想につながる。
地方検事と妻ジーン(サンドラ・ブロック)は、黒人の青年二人組に車を強奪された。黒人のグラハム刑事(ドン・チードル)は母や弟のことで悩んでいる。警官のライアン(マット・ディロン)は人種主義者で、病気の父親を抱えている。イラン人の商店主は差別に悩みながら、ヒスパニックの鍵職人に露骨な軽蔑と差別を示す。
白人と黒人、ヒスパニック、イスラム、そしてアジア系と、様々な人種の人々が憎みあい、時には愛し合いながら交差していく。そして、被害者が加害者に、善人が残酷に、悪人が善良になる。まさに「クラッシュ」である。
ハギスは初監督作品らしいが、話題作だった『ブロークバック・マウンテン』を抑えて、みごとアカデミー作品賞を射止めた。前年の作品賞は、彼が脚本を手がけた『ミリオンダラー・ベイビー』だった。
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