Koji Murataの映画メモ

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 出張から戻って自宅でDVD。
 メアリー・ハロン監督・脚本『アメリカン・サイコ』(2000年、アメリカ)。
 1987年のニューヨーク。大手証券会社の若き副社長パトリック(クリスチャン・ベール)は、エリート中のエリートで女性にももてる。典型的なヤッピーである。婚約者以外にも何人もの恋人がいる。
 実際、彼は外見にしか興味がない。仕事のライバルであるポールが自分より洒落た名刺をもち、自分が予約できない高級レストランに予約できることが耐えられない。サディスティックな殺人願望をもつパトリックはついにポールを殺した上、彼が失踪したように見せかける。探偵(ウィレム・デフォー)が捜査に乗り出し、パトリックに疑いをもつが、彼の殺人衝動はエスカレートして、恋人やホームレス、売春婦などを、次々に殺害していく。
 自分を抑制できなくなったパトリックは、ある夜電話で弁護士にすべてを告白するが、信じてもらえない。錯乱するパトリック。秘書が彼の日記に数多くの殺人の落書きを発見する。そう、彼は妄想の中で殺人を繰り返し、現実と妄想の区別がつかなくなっていたのだ。
 1980年代のアメリカのヤッピーの風俗が、よくわかる。
 他者への無関心と欲望、そして怒りだけが、主人公を支配している。
 ラストシーンで、レーガン大統領がイラン・コントラ事件の弁明をしているテレビ映像が登場する。偽善と詭弁の象徴である。
 「1990年代末までには、アメリカは日本に支配されている」−−クラブではこんなジョークが語られている。

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